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「悲しい週末になりました」 松山英樹は好発進から日々後退

◇米国男子◇シュライナーズチルドレンズオープン 最終日(10日)◇TPCサマリン(ネバダ州)◇7255yd(パー71)

スタート直後の1番と2番。グリーンをキャッチしたかに思われた第2打はいずれも傾斜で手前の花道に戻り、2連続ボギーにした。つかみかけた手応えが、スルリと逃げていく。松山英樹は下位から抜け出せなかった週末を終え「きっかけを探そうとやっていたが、なかなか思うようにいかなかった」とため息をついた。

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5アンダー63位から出だしでつまずいたが、中盤は見せ場を作った。5番(パー3)でピンに重なるようなティショットは、パットを“お先”するバーディ。折り返しの9番(パー5)は1Wで296yd先のフェアウェイをとらえ、コントロールした2打目をグリーン左のカラーへ。パターでカップに流し込み、イーグルを決めた。

「ティショットが良く、セカンドもある程度、狙い通りのところに打てた。(パットが)入ってくれたのはすごく大きかった」という納得の3打。10番も3mのチャンスを生かしてバーディにしたが、さらにギアを上げられなかったのが悔しい。終盤16番(パー5)では、2オンを狙った8Iでのショットをグリーン手前の池に入れてボギーとした。

初日10位で発進しながら、2日目以降はアンダーパーをマークできなかった。通算4アンダーの67位でフィニッシュ。カットライン上で進んだ決勝ラウンドについて「試合でないと(不調の要因が)分からない部分はあるし、きのう、きょうとビッグスコアを出せればチャンスはある位置だったと思う」とプレーをしたことには価値を見出す。

「それができないとなると、ひとつでも順位を上げるか、いいきっかけを探そうと思うが…。どっちもかなわず、悲しい週末になりました」

次週の「ザ・CJカップ」が行われるサミットクラブは今大会の会場から直線距離で10㎞ほどの場所にある。このままラスベガスを去り、日本開催の「ZOZOチャンピオンシップ」を迎えるわけにはいかない。「1Wショットが少し良くなったのが明るい材料だが、アイアンショットが良くならないと優勝争いはできないと思う」。最も得意とするクラブの善し悪しが、結果を大きく左右する。(ネバダ州ラスベガス/桂川洋一)

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