「マスターズ」リーダーボード
2021年 マスターズ
期間:04/08〜04/11 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)
フィナウ 2年前のリベンジへ「僕にはビッグタイトルが必要」
◇メジャー第3戦◇マスターズ 2日目(9日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7475yd(パー72)
タイガー・ウッズが劇的なメジャー通算15勝目を達成した2019年「マスターズ」で、トニー・フィナウはウッズとともに最終日最終組を回っていた(その年は悪天候の影響で3サムとなり、もう一人はフランチェスコ・モリナリ)。迎えた12番(パー3)。フィナウはティショットを池に入れてダブルボギー。13番以降に3つスコアを伸ばしたものの、ウッズには2打届かなかった。
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「ポジティブに考えれば、2度目のマスターズでサンデーバックナインにしっかりとチャンスをつかめてその雰囲気を味わえたことは良かった。だけど、その週、特にサンデーバックナインではとても調子が良かったので、12番で正しいショットを打てなかったことで優勝を逃してしまったという気持ちもある」と、同年5位に終わったフィナウは言う。
「マスターズ」は過去3度出場してすべて予選通過。トップ10も2回ある。今年は初日「74」で30位と出遅れたが、2日目に1イーグル6バーディ、2ボギーの「66」で通算4アンダーとして6位に浮上。首位との差も、9打から3打に詰めて週末へ向かう。
ツアー屈指の飛ばし屋だが、今週は正確性がより重要だとフィナウは言う。「今日は15番で完璧なティショットを打って、2打目は8Iで可能な限り高い球を打ってピンハイに落としたのに、グリーン奥のエッジまで行ってしまった。18年とか19年は、5Iや6Iで打っても問題なくグリーンに止まっていたから、今年はまったく状況が違う」
リーダーボード上位にいるジャスティン・ローズ、ジャスティン・トーマス、ウィル・ザラトリス、ブライアン・ハーマンらの名前を出し、「彼らは“正確性”のある選手たちだから驚きはない」と力を込めた。
フィナウ自身にとって、メジャー制覇は喉から手が出るほど欲しいタイトルだ。これまで、「ライダーカップ」や「プレジデンツカップ」のメンバーにも選出され、世界ランキングでもここ3年は10位台をキープしている。だが、優勝はプエルトリコでの1勝のみ。18年以降、プレーオフで3戦全敗と惜しいところまで行きながら勝ちきれていない。
「もちろん、自分にビッグタイトルが必要なことは分かっている。そのことが僕のハングリーさを保ち、謙虚にしてくれている。これまでのキャリアは成功したキャリアだと思うけど、決して勝利に恵まれたキャリアじゃない。それにはビッグタイトルが必要なんだ」
2年前につかみそこねたタイトルを再び目指す週末になる。「すべての目が自分と、自分の組に注がれるようなマスターズがまたあるかどうかはわからない。それはタイガーがいたからというのはわかっている。だけど、あの状況に置かれたときの感触や雰囲気は味わった。もし同じ場面になったら、今度はもう少しうまくやれると思う」と視線を上げた。