「ソニーオープンinハワイ」リーダーボード
2021年 ソニーオープンinハワイ
期間:01/14〜01/17 場所:ワイアラエCC(ハワイ州)
乳癌患った妻が感染、息子と11年ぶりV…コロナ禍で復活のシンク
◇米国男子◇ソニーオープン in ハワイ 2日目(15日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)
コロナ禍に見舞われた2020年は、47歳のスチュワート・シンクにとっても激動の一年となった。
<< 下に続く >>
3カ月間に及んだツアー中断期間中の抗体検査で妻のリサさんとともに陽性反応を示し、夫妻が3月の時点で新型コロナウイルスに感染していたことが判明。シンク自身は背中と肩に少し痛みがあった程度だったが、2016年に乳癌と診断されて治療を続けてきたリサさんはインフルエンザのような症状に苦しんだという。「乗り越えて、無事に帰ってきてくれたことをうれしく思っている」と振り返る。
今季開幕戦となった昨年9月の「セーフウェイオープン」では、2009年「全英オープン」以来となる11年ぶりのツアー優勝を達成。キャディを務めたのは長男のレーガンさんだった。
高校生のときにもシンクのバッグを担いでくれたことがあるレーガンさんは、ジョージア工科大を卒業後にデルタ航空で働いていた。コロナ禍で航空業界にも深刻な影響が出た中、再び親子タッグを結成。いきなりの優勝後も11月の「バミューダ選手権」で4位に入り、7月に婚約者と結婚してデルタ航空に復帰するまでの期間限定でキャディ継続が決まった。
この日は午前7時40分スタート。「風もなく、ワイアラエでプレーするには夢のような日だった」と朝の穏やかなコンディションにも恵まれ、ボギーなしの7バーディ「63」で一気に首位と2打差の2位タイまで浮上した。
当地でオーバーパーを打ったのは、2013年第2ラウンドの「71」が最後。26ラウンド連続オーバーパーなしの大会最長記録を継続中という好相性。さらに今年は「とてもいい関係。彼がいてくれることで、少し新鮮な気持ちで物事を見ることができる」というレーガンさんのサポートも心強い。
雌伏のときを過ごしてきたベテランは、新たな年を迎えても存在感を示している。