「マスターズ」最終成績
2020年 マスターズ
期間:11/12〜11/15 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)
松山に敗れてから9年 キャメロン・スミスは2位でもマスターズ初の快挙
◇海外メジャー◇マスターズ 最終日(15日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)7475yd(パー72)
ジャック・ニクラスでも、タイガー・ウッズでも、前人未到のスコアで圧勝したダスティン・ジョンソンでもできなかったことをやってのけた。通算15アンダー2位タイに入ったキャメロン・スミス(オーストラリア)は、「67-68-69-69」と4日間とも60台をそろえるマスターズ史上初の快挙を達成した。
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「記録のことは知らなかった。かなりクールだね。それをやって、勝てたら最高にかっこよかったんだけど」と苦笑い。前例のない11月開催でコースコンディションも違うとはいえ、通算15アンダーで優勝に届かなかった大会は、84回目を迎えた歴史で7回しかない。
マスターズ3勝のニック・ファルド(イングランド)も「その記録を達成して勝てないなんて、あまりにも酷だよ」とねぎらうほどだったが、本人は「DJ(ジョンソン)のおかげだ。今週の彼は、あまりにも素晴らしかった」と自らのプレーまでも引き上げてくれた勝者をひたすら称えた。
4日間のフェアウェイキープ率64.29%はフィールド46位タイと安定感を欠いたが、前半7番では右の松林から木の上を通してバーディを奪取。再び右に曲げた9番も枯れた松の葉の上から打って1m強に絡め、スコアを伸ばした。「長いクラブはいまひとつだったけど、スクランブリングとパッティングが最高だった」。4日間で3パットはなく、平均パット(1.50)はフィールド2位。ショートゲームが記録を支えた。
松山英樹が連覇を達成した2011年「アジアアマ」では3打及ばず4位。「最終日にヒデキと同じ組で回ったことを覚えてるよ。彼が勝って(マスターズの)出場権をつかんだんだ」。プロとなってたどり着いた大舞台で、2回目の出場だった2年前の5位タイを上回る好成績となった。
「オーガスタが大好きなんだ。自分のゲームのベストを引き出してくれる。ここで絶対に勝ちたい」とグリーンジャケットへの思いを新たにした。