5年前はパー5 今大会は最長500yd超え折り返しのパー4に
2020年 全米プロゴルフ選手権
期間:08/06〜08/09 場所:TPCハーディングパーク(カリフォルニア州)
松山英樹 30回目メジャー出場へ「目標はそこじゃない」
◇メジャー第1戦◇全米プロゴルフ選手権 事前情報(4日)◇TPCハーディングパーク(カリフォルニア州)◇7251yd(パー70)
霧雨の冷たさが身に染みる。開幕2日前のオンラインでの公式会見では、長袖のシャツに黒いベスト姿。前週までの戦いとは一変した気候に、松山英樹は「気温もここ最近では一番低いコンディション。ディスタンス(距離感)は大事になってくるかなと思う」と、今季唯一のメジャーを見据えた。
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サンフランシスコ空港から車で丘を越えて約20分、TPCハーディングパークでメジャーが開催されるのは今回が初めて。松山にとっては2015年「WGCキャデラックマッチプレー選手権」が唯一のプレー経験となる。2日(日)にテネシー州での「WGCフェデックスセントジュード招待」を終えてから、3日(月)に9ホールをチェック。ラフの長さの違いを感じつつも「前回来たときと変わらないかなと思う」と淡々と準備を進めた。
アジア勢初のローアマチュアを獲得した2011年「マスターズ」から数えて、今大会は30回目のメジャー出場となる。日本勢では尾崎将司(49回)、青木功(42回)、中嶋常幸(36回)、丸山茂樹(34回)に次ぎ、片山晋呉に並んで5番目の記録になった。
「最初の頃に比べたら優勝をより意識するようになりました。ここ最近は良いプレーができていないですけど、今週は良いプレーができるようになればと思ってやっています」という。中でもこの「全米プロ」は過去7度の出場で一度も予選落ちがないメジャー。17年には最終日のバックナインを首位で迎えながら、惜敗した記憶が残る。「なぜか良いパフォーマンスを出せている。まあ、3年前がね、一番優勝に近づいた。ことしも上位で戦えたらいい」
世界最高峰のPGAツアーに身を置きながらの30回の出場もさることながら、プロ初年度の13年「全米オープン」からのメジャー連続出場「28」は、2位丸山の「19」を引き離して一人旅が続く。「(記録は)あんまり考えたことないんですけど、毎年出られているというのは、悪いときもね、うまくできているのかなと思いますけど、そこが目標じゃない。やっぱり上位に行きたい。なかなかうまくいかないが、今週はいい準備ができたらなと思います」。目指すものはたったひとつだ。