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静寂の中のチャンピオン バーガー「過去最高のゴルフだった」

◇米国男子◇チャールズ・シュワブチャレンジ 最終日(14日)◇コロニアルCC(テキサス州)◇7209yd(パー70)

3カ月ぶりのツアー再開戦を制した27歳のダニエル・バーガー。左手首の怪我から復帰し、2017年「フェデックス セントジュードクラシック」以来となるツアー3勝目に、「いよいよ成果がでてきている」と充実感をにじませた。

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通算15アンダーで並んだ4歳下のコリン・モリカワとのプレーオフ。新型コロナウイルス感染防止策の無観客試合ゆえ、数人の関係者だけに見守られたプレーオフは1ホール目でバーガーがパーをセーブ。モリカワが1mほどのパーパットを外して決着した。本来の熱気や大歓声はなかったが「数年前と違った感じはあったけど、個人的に雰囲気は良かったと思う。(画面越しで)何百万人の人が見てくれていると知っていたから僕には充分だった」と表情を緩めた。

過去プレーオフは0勝2敗。特に同学年ジョーダン・スピースがバンカーショットを直接入れてキャディと体をぶつけあった17年「トラベラーズ選手権」の敗戦が脳裏をよぎったという。「成績が悪いからプレーオフにはなりたくなかったんだ」。そう苦笑いを交えたが、胸を張る理由は苦手克服だけではない。前年から28ラウンド連続でオーバーパーなしを継続中だ。

首位ザンダー・シャウフェレから2打差の7位で出て「最後の5ホールは自分の中で過去最高のゴルフだった」と言い切る。14番で6m、18番で3mを流し込む2バーディと集中力を研ぎ澄まし土壇場でトップに並んだ。

14-15シーズンは新人王。16年に初勝利を挙げ、スピース、シャウフェレ、ジャスティン・トーマスら同学年と比較しても遜色のないキャリアの出だしだった。ただ左手首の怪我に苦しみ18-19シーズンは今回の中断期間と同じ3カ月離脱した。鍛え上げたのは技術と精神力。「復帰して最初のティオフは緊張するものだ。きょうも何度か諦めかけたり、プレッシャーを感じたけど、自分のやってきたことを誇りに思う」と話した。

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