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40歳ベテラン、ストリッカー 「二度と勝てないと思った…」

「ザ・バークレイズ」最終日、追いすがる崔京周を振り切り、長いブランクから抜け出したスティーブ・ストリッカー。最後の優勝は2001年、オーストラリアで開催されたマッチプレー選手権、米国本土での最後の勝利は11年前のウェスターン・オープン以来というからこの1勝の重みが伺える。

ストリッカーはウィスコンシン州出身の40歳。1990年にプロ転向し、デビュー当初は期待されながらも年々ランキングを下げ2004年にはPGAツアー出場権を失った。その冬は地元ウィスコンシンの極寒の中、凍った練習場でひたすら打ち込んだ。2005年は過去の優勝者枠で数少ない出場機会を生かすと、翌年は奮闘しPGAツアーの「カムバック・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた。

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2007年は前年の勢いのままに初戦の「ソニーオープン」で4位タイに入賞するなど、今年は4度も優勝のチャンスを逃していた。「ワコビア選手権」、「AT&Tナショナル」はともに2位、「全米オープン」、「全英オープン」のメジャー大会では最終日に崩れた。「やはりもうダメか…」と、冷ややかな目で見る者も少なくはなかった。

「二度と勝てないと思った」と先週の優勝後に涙ながら話したストリッカー。

ザ・バークレイズ優勝で往年のベテランに対して期待は膨らむ。FedEx Cupポイントランキングもタイガー・ウッズを抜いて一気にトップに飛び出した。第3戦「BMW選手権」は自身優勝しているウェスターンオープンと同じ開催地、コグヒルG&CCが舞台となる。

「優勝以外でついてくるものはプラスαだと思っている。(プレーオフ争いでは)とても有利なポジションにいることは分かっているが、まだ先は長い。それに、来週はあの人が戻ってくるしね…」

世界No.1に対するライバル心が既に芽生え始めている。

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