「WGCメキシコ選手権」初日スコア
2020年 WGCメキシコ選手権
期間:02/20〜02/23 場所:チャプルテペクGC(メキシコ)
松山英樹は4打差発進 きょうもマレットパターを握った理由
◇世界選手権シリーズ◇WGCメキシコ選手権 初日(20日)◇チャプルテペクGC (メキシコ)◇7355yd(パー71)
世界ランキング1位のロリー・マキロイ(北アイルランド)がいきなりトップに立った争いに、松山英樹もしっかりついていった。3バーディ、1ボギーの「69」で回り、首位とは4打差の2アンダー8位タイ。中盤にぐらつきながら、上がり4ホールで2つバーディを奪うしぶとさを見せた。
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3Wで1オンした出だし1番で、2パットでバーディ発進を決めてから、松山はスコアを伸ばしあぐねた。「前半からあまり良い感覚がなかった。良かったアイアンショットも、ドライバーにつられて悪くなっていった」と悪循環を呼んだ。1Wで左に曲げるシーンが多く、6番(パー5)は第1打を木に当ててパーどまり。バンカーからの3打目をグリーン奥にこぼした後半12番でボギーを喫した。
日が傾き始めた「14番くらいからいいショットが打てた」と復調気配を終盤で結果につなげた。15番(パー5)で3.5mをねじ込み、最終18番は残り131ydからAWでピンそば60㎝につけてバーディフィニッシュ。ここ数週間で得た手応えを持続させている。「やることを大きく変えず、ちょっと気をつけるだけで良いショットか打て始めている。いい傾向かなと思います」とラウンド中の修正に納得した。
前週「ジェネシス招待」の週末に使った、新しいマレット型パター(スコッティキャメロン スペシャルセレクト フローバック F5.5)をこの日も使った。エースモデルのピン型を登場させなかったのは、「先週の3日目が良かった(64をマーク)のに、替えたら何を言われるか分からないから」。冗談はさておき、72人中40位だったストローク・ゲインド・パッティングの数値(+0.052)もさておき、本人にはパッティングにも好感触がある。
松山は大会中、スタート1時間20分前にパット練習をはじめ、その後ショットとアプローチ、最後にもう一度パット練習をしてティオフするのが毎日のルーティン。「エースパター(ピン型)でうまく打てているときは、何を使ってもうまくいくというのが自分のなかにはある。朝の最初の練習はエースだけでやって、スタート前に(別モデルも試して)変えたほうが良ければ、違うパターを持つだけなんで」という心づもり。いまはそう、シンプルに考えられる。
「あまり結果は良くないですけど、悪くはないスタート。ミスパットは少なかったので良かったと思う。もうちょっとだけでもいいので、入ってくれるといいんですけど」。米ツアー通算5勝のうち、2勝は世界選手権シリーズ(2016年HSBCチャンピオンズ、17年ブリヂストン招待)。3つ目のWGCタイトルも射程圏にある。(メキシコ・メキシコシティ/桂川洋一)