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タイガーが左膝を手術 ツアーの離脱は4~6週間の見込み

昨年の「全米プロゴルフ選手権」で、よく見るとぎこちなく歩いていたタイガー・ウッズ。実は、タイガーは、去年のシーズン中盤から、膝に痛みをかかえていた。そして「マスターズ」の2日後に手術に踏み切った。火曜日、左膝の内視鏡手術を受けたタイガーは、今後4週間から6週間、ツアーを離脱することになる。

タイガーは、「マスターズの後、痛みを取り除くために手術を受けることを決意した。ありがたいのは、今回が初めてではないため、対処の仕方がわかっていること。リハビリを行うのが待ちきれないし、ツアーには可能な限り早く復帰したい」とコメントを出している。

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一方、タイガーのエージェント、マーク・スタインバーグは「タイガーは去年の中頃から、膝に痛みをかかえていた。複数の医師の診断を受けた結果、内視鏡手術を勧められた。手術の際、見つかった傷んだ軟骨は、ドクター・ローゼンバーグが治療してくれた」と話していた。

タイガーは、1994年、同じ左膝から良性の腫瘍を取り除く手術を受け、2002年にも内視鏡手術を受けている。残念ながら、タイガーの執刀医、ユタ州パークシティのドクター・ローゼンバーグから話を聞くことはできなかったものの、イアン・ペイジが膝の専門医に話を聞いている。

イアン・ペイジ
「フロリダ・ホスピタルでスポーツ医療を専門に扱っている医師のブラッド・ホーマン先生に話を聞きます。先生、今回のタイガー・ウッズが行うヒザの軟骨に係わる内視鏡手術についてですが、我々にも分かるように解説して頂けませんか?」

ブラッド・ホーマン医師
「まず内視鏡を使った手術に関してですが、通常の外科手術に比べはるかに少ない負担で、局部の組織の治療を行うことが可能です。ヒザの骨の軟骨は、骨に付随した部分と、骨の間にありショックアブソーバーの役割を果たすものとがあります。これらの組織がはがれてしまうと、動きに支障が出て痛みを伴うため手術が必要になるわけです」

イアン・ペイジ
「タイガーのようなアスリートの場合、その能力を維持するためにはこの手術は、必要なものでしょうか?」

ブラッド・ホーマン医師
「確かにプロスポーツ選手でなく、痛みといった自覚症状が伴わなければ普通に歩くといった日常の生活は可能でしよう。ただ、ヒザを軸に回転するゴルフのようなスポーツを職業にしている場合、そのままの状態でプレーを続ければ、いずれ局部に違和感が出てきて症状はどんどんと悪化していきますから、早い段階で処置することが望まれるわけです」

イアン・ペイジ
「さて、手術後のリハビリについてですが、回復にはどれくらいの期間を要するものでしょうか?」

ブラッド・ホーマン医師
「ヒザの内視鏡手術は、その症状によっても内容が様々ですが、通常は組織の再生が主な目的です。ただ、スポーツ選手の場合はリハビリをやや慎重に行う必要がありますから、かなりの個人差はありますが、タイガーの場合すでに言われているように、4週間から6週間くらいでしょう。一般的な軟骨組織の除去であれば、2~3週間で通常の生活に戻れますが、スポーツ選手の場合、少し時間がかかると見たほうが良いでしょう」

イアン・ペイジ
「こういった手術を行った場合の問題点は、何かありますか?」

ブラッド・ホーマン医師
「どんな手術でもそうですが、傷口などからの感染には気をつける必要があるでしょう。もしそうなれば、回復に時間がかかるだけでなく、せっかく処置をした部分にも再び影響が出て、再手術を要する場合もありますし、復帰までに多くの時間がかかる事は間違いありませんからね」

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