野村敏京8位 渡邉彩香20位で最終日へ 女王コーが首位浮上
2016年 全米女子オープン
期間:07/07〜07/10 場所:コーデバルGC (カリフォルニア州)
20位浮上 リオ五輪2番手の行方は渡邉彩香の手に
カリフォルニア州のコーデバルGCで行われている女子メジャー第3戦「全米女子オープン」3日目。1オーバーの29位タイから出た渡邉彩香が3バーディ、2ボギーで回り、2日連続の「71」。通算イーブンパーの20位タイで、8月の「リオデジャネイロ五輪」日本女子代表のかかる最終日に臨む。
「朝から気持ちよく振れた」というショットをしのぐほどに、パッティングの冴えが光った。4番で2mのパーパットを沈めると、5番ではフェアウェイからの2打目を手前のバンカーに入れながら、6mをねじ込んでボギーのピンチを切り抜けた。「(5番で)きょう一日の流れが良くなったと思う。パットは開き直って…じゃないですけど、あんなに(2打目で)良いところから、ボギーは打てないという気持ちだった」
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我慢の先にご褒美がある。6番、7番と5mのチャンスを生かして2連続バーディ。2日連続でアンダーパーをマークした。
豪快なショットをサポートすべく、今大会は新しいSW(ロフト58度)をキャディバッグに入れた。バンス角12度から8度のモデルに変更。「すごく良い。バンカーも含めて、ミスもありますけど、いままでに比べればかなり50ydくらいも打ちやすくなった。ショットもイメージが良い」と米国の異なる芝の上で、好感触をつかんでいる。
11日付の世界ランキングをもとにした五輪ランキングで決まる、野村敏京に次ぐリオ五輪代表の争い。2番手の大山志保、3番手の宮里美香が予選落ちし、残された最後の1枠は4番手の渡邉の今大会の成績次第となった。世界ランクの変動は他の外国人選手にも左右されるため予測が立てにくいが、渡邉は「(今大会で)何位になれば、ランキングが何位になるということは考えていない」という。「オリンピックを考えながら、良いプレーをするのは難しいコース。思ったよりも自分のプレーに集中できている」
普段のトーナメントでも順位の目標は立てないスタイル。「全米オープンの舞台で、アンダーパーでフィニッシュするのはすごく自信にもなると思う。順位よりも自分のスコアにこだわってできたら」。オリンピアンの称号は、1打にこだわる姿勢の先にある。(カリフォルニア州サンマーティン/桂川洋一)