今年はピンクのリボンの澤田知佳 3年連続でアマが全米へ
2016年 全米女子オープン
期間:07/07〜07/10 場所:コーデバルGC (カリフォルニア州)
憧れのクリーマーと再会 17歳アマの澤田知佳がメジャー初参戦
憧れの人とのラウンドは夢見心地といってよかった。カリフォルニア州のコーデバルGCで7日(木)に開幕する「全米女子オープン」。5月末の日本地区最終予選会を突破したアマチュアの澤田知佳(ルネサンス大阪高3年)が、はじめてのメジャー、米ツアーの舞台に立つ。事前ラウンドでは子どもの頃から大ファンだったポーラ・クリーマーと一緒にプレー。「本当に忘れられない」と胸を躍らせた。
前週3日(日)に米国入りした17歳が、サプライズに感激したのはその翌日。開幕3日前の練習ラウンドで、澤田はクリーマーと同じ組で9ホールを回った。どちらの選手にも用具のサポートをするテーラーメイド社スタッフの計らいで実現した「夢のような」コースチェック。数年前にクリーマーが来日して日本ツアーに出場した際、いちファンとして撮ってもらった記念写真を見せると、お互い当時を思い出して声をあげて笑った。
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ロングヘアをリボンで着飾り、同じメーカーのウエア、クラブを握る。そしてスイングもまた、クリーマーとソックリだった。インパクトで頭を下げ、右肩で押し込んでいくようなフォロー。フィニッシュのあと、両ひじを伸ばしてクラブを下ろす様子・・・。
澤田は「よく言われるんですけど、真似をしているつもりはないんです」と言うが、6日(水)に練習ラウンドをともにした宮里美香も「似てるよね」と目を細めた。
2週前の「日本女子アマチュア選手権」では31位と振るわなかったが「ショット自体は良かった。パター、アプローチがイマイチでしたけど、こっちに来てからいい感じです」と復調の気配を感じている。高校を卒業する来年、日本のプロテストを受ける予定で、将来は米ツアー参戦も夢のひとつだ。
既にプロツアーでも活躍する勝みなみ(鹿児島高3年)らと同じ1998年の生まれ。「(同世代の選手は)刺激になるし、すごく尊敬します。頑張らなきゃという気持ちが強くなる。予選通過できるように頑張ります」。世界最高峰のトーナメントで、次代の黄金世代の力を見せる。(カリフォルニア州サンマーティン/桂川洋一)