リオ五輪代表の椅子 日本2番手争いは海外メジャーへ
2016年 全米女子オープン
期間:07/07〜07/10 場所:コーデバルGC (カリフォルニア州)
イ・ボミ 滑り込みの五輪代表へ「トップ5に入りたい」
今季の海外女子メジャー第3戦「全米女子オープン」は7日(木)から、カリフォルニア州のコーデバルGCで開催される。今大会終了後の世界ランキングをもとにした五輪ランキングで、8月の「リオデジャネイロ五輪」代表選手が決定。韓国7番手のイ・ボミは同国の4枠に入るべく、最後の戦いに臨む。
朝昼の気温差が大きな、カリフォルニアのベイエリア。開幕2日前の5日(火)、18ホールを回ったイは、広くとられたフェアウェイの周囲を警戒した。
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「フェアウェイバンカーが深いので、入ったら難しい。グリーンにもアンジュレーションが多くて、周りのラフも難しい。そこに心配、緊張があります」。グリーン周りのラフは粘り強く、深い、世界最高のタイトルを争うにふさわしいセッティング。「ピンポジションによって、すごく難しくなりそう」と表情を引き締めた。
難コースと対峙するにあたり「自信になる」と口にしたのは、と、10位で終えた4月「ANAインスピレーション」での手応えと、2週前の「アース・モンダミンカップ」で今季2勝目を挙げた日本ツアーでの戦いぶりだ。
「ANAはもうちょっと頑張ったら上にいけた。昔はアメリカのメジャーに来たら、難しくて『ラフ入ったらどうしよう…』とか考えていたけれど、日本でこれよりも狭いところでプレーしてきて、難しさは少なくなってきた感じ」
五輪での韓国代表入りへは、今大会で限りなく優勝に近いポジションでの世界ランキングポイントが必要となる見込み。まずは「トップ5に入りたい」と目標を設定し、「オリンピックのために去年から頑張ってきたので、その気持ちで今週も頑張りたい」と力強く言った。
「今週は完璧なプレーをした選手が優勝すると思う。私もちゃんとマネジメントして、準備をして試合に行きたい」。夢の舞台はビッグタイトル争いの向こうにある。(カリフォルニア州サンマーティン/桂川洋一)