最終日はイ・ボミとテレサ・ルーが同組でプレー。次週「伊藤園レディス」で決着はつくか

イ・ボミ（韓国）の賞金女王戴冠は次週の国内女子ツアー「伊藤園レディス」（13～15日／千葉・グレートアイランドC）以降に持ち越された。同大会で賞金ランク2位のテレサ・ルー（台湾）が優勝を逃すと、初のタイトル獲得が決まる。

イは今週、三重県の近鉄賢島CCで行われた「TOTOジャパンクラシック」で単独6位以内に入れば3試合を残して女王の座につく可能性があったが、通算3アンダーの54位タイでフィニッシュ。最終日はルーと同組で直接対決となりノーバーディ、4ボギーの「76」でプレーした。ルーは「69」として通算10アンダーの16位タイで終えた。

＜＜　下に続く　＞＞

2人の賞金差は約5407万円とわずかに縮まったが、ルーはシーズンに残された3試合で3連勝を飾るほか、逆転の可能性がなくなった。「（賞金女王は）本当に全然考えていない。毎試合、練習ラウンドをしっかりやって、試合で頑張るだけですね」と話した。

イは目標としているツアー史上初の年間2億円到達（残り約1019万円）も、今週は果たせず「最近は最終日が良くない。疲れがあるかもしれない。テレサはいいプレーをしていましたけど、自分は疲れていて･･･」とガッカリモード。「（今週）韓国からこっちに来るときは、2億円は超えられると思っていたけれど、実際は難しいことですね。あと3試合のうち、1勝したい」と顔を上げた。

一方で年間の出場ラウンド数、各大会での順位をポイントに換算したメルセデス・ランキングでは1位が確定。LPGAメルセデス最優秀選手賞の受賞で、来年度から3年間の長期シードを獲得し「これだけ早く決められて、とても嬉しいです。3年シードは精神的にすごく安心」と喜んだ。（三重県志摩市／桂川洋一）

◆2015年国内女子ツアーの残り試合の優勝及び単独2位の賞金
「伊藤園レディス」（優勝賞金1800万円／2位880万円）
「大王製紙エリエールレディスオープン」（同1800万円／880万円）
「LPGAツアー選手権リコーカップ」（同2500万円／1450万円）