リディア・コーが初の予選落ち 横峯さくらと宮里美香は32位に上昇
2015年 KPMG女子PGA選手権
期間:06/11〜06/14 場所:ウェストチェスターCC(ニューヨーク州)
さくら45人抜き「Todayナンバー1を目指した」
ホールアウト後に、夫の森川陽太郎氏と笑顔でハイタッチ。この日の横峯さくらの達成感を象徴するような場面だった。米国女子メジャー第2戦「KPMG女子PGA選手権」の2日目、横峯は3バーディ、1ボギーの「71」(パー73)で回って通算1アンダーとし、初日の77位から32位タイへと順位を上げた。
この日のハイライトは、後半の8番だった。通算イーブンパーで迎えた90度近く左にドッグレッグするこのホールで、横峯は残り215ydの2打目を5Wでピンの下7mに運び、バーディパットをジャストタッチでねじ込んだ。
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「カットラインは1オーバーくらいだろうと思っていたから、あそこでボギーを叩いていたら危なかった。バーディが来て、気持ちが楽になりました」
77位(カットラインは上位70位タイまで)というカットラインも気になる位置から2日目をスタートした横峯だったが、目標としたのは「Todayナンバー1」(ベストスコア)だったという。
「目標が低ければ、自分の位置がそこに行ってしまう傾向がある。予選通過を目指していたら、予選落ちをしていたと思う」
競争が激しく、初めてのコースが続く米女子ツアーでのルーキーイヤーを戦う横峯にしてみれば、目標はどうしても低くなりがちだ。今週のカットラインである1オーバーも「このコースで(そんなに良いスコア)…」という気持ちはある。
「でも、そこに引っ張られていると、自分が持っているものが出せなくなる」。高い目標を持つことは、メンタルコーチの森川氏を始め、キャディ、マネージャーらチームの総意だったという。
ショットの手応えは「まだ60%」。それでも、首位と7打差の32位タイで予選は通った。「Todayナンバー1」の目標がいつ「今週ナンバー1」に変わるのか。タイミングさえ誤らなければ、勝ち方は十分知っているはずだ。(ニューヨーク州ハリソン/今岡涼太)