今季好調の米国勢を引っ張る存在。ルイスにかかるナショナルタイトル獲得への期待は大きい

アダム・スコット（オーストラリア）が、男子の世界ランク1位の座をなんとかキープした前週の「全米オープン」。ノースカロライナ州のパインハーストNo.2コースで引き続き行われる「全米女子オープン」では、今度は女子のランキングトップが入れ替わる可能性がある。

現在の1位は3週前の「ショップライトLPGAクラシックby Acer」を制したステーシー・ルイス。その座を昨年4月以来59週ぶりに譲った朴仁妃（韓国）が同2位につけるが、直前大会「マニュライフファイナンシャルLPGAクラシック」で今季初勝利を挙げ、ポイント僅差でこのメジャー第2戦を迎えた。

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ルイスは今大会のキーポイントをやはり「チッピング」とショートゲームに設定。ユーティリティやピッチングウェッジ、パター等で様々なアプローチをコースで入念にテストしてきた。開幕2日前の夜にチャンピオンズディナーに出席した昨年覇者の朴は「最近やっとパターの調子が出てきた。パッティングこそが私の武器」と結果を伴った復調に手応えを強調した。

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全米女子OP“も”昨年覇者。朴は2週前からの2連勝、そして2連覇を狙う

今年は史上初の男女同時開催。トップ2はいずれもこの試みを歓迎している。「ユニークでいままでにない体験だった。男子の選手をここまで間近でプレーしているのを見たことは無かったから。日曜日のパッティンググリーンではたくさんの男子選手もいて、自分がどこにいるのか、ちょっと分からなくなった（笑）」と朴。

一方のルイスは前週のコースのイメージを頭に焼き付けすぎないように、男子の競技自体はあまり見なかったというが、「素晴らしい機会。リッキー（ファウラー）やフィル（ミケルソン）みたいな選手たちが女子ゴルフについて話してくれること自体が望ましいこと」と、今後の米女子ツアーへの好影響を期待した。歴史的な一戦で、本命2人が火花を散らすか。（ノースカロライナ州パインハースト／桂川洋一）