ボギー直後の17番でバーディを奪い返すなど、流れを切らさなかった有村智恵

米国女子ツアー「ショップライトLPGAクラシック」の2日目。45位タイから出た有村智恵が「67」をマークして、首位に4打差と迫る通算2アンダーの4位タイに浮上。日本勢最上位で最終日を迎える。

「出だしからチャンスが多く、徐々にリズムを掴めていって危なげない一日だった」と振り返った有村。今シーズンから主戦場を米国女子ツアーに移し、トップ10でラウンド終えたのはこの日が初めてのこと。「予選カットを気にせず、気持ちよくゴルフが出来た」ことが、この日のビッグスコアを生み出した。

＜＜　下に続く　＞＞

この日は3番でバーディを先行させると、続く5番では第2打をピン右50センチにつけてバーディ。さらに8番でもスコアを重ねてスコアボードを駆け上がった。後半に入った16番では、2打目をグリーン奥のカラーに運ぶが、アドレスに入った瞬間にボールが動いてしまいペナルティを受ける不運。しかし続く17番では「いいゴルフをしていた分、こういうボギーは悲しかったけど、うまくそこで切り替えられたのが良かった」と、再びバーディを奪い返した。

「初めて上位を見ながらのプレーになるので、自分でどういうゴルフが出来るかすごく楽しみ。自分の中でいい感触と課題があるので、この後しっかり掴んで明日以降頑張りたい」。期待と掴んだ手応えを武器に、明日は首位の背中を追いかける。

16番でカラーから沈めてのバーディでガッツポーズも・・・直後の連続ボギーが痛かった

■ 宮里美香 3バーディ、2ボギー「70」、通算イーブンパー、11位タイ

「昨日と違ってグリーンが柔らかく感じたので、攻めていこうと思ったんですが、やっぱりセカンドショットがすごく跳ねたりしていたので難しかったです。前半はあまり風が無かったのですが、後半にかけて風が吹いてきた分、ヤーデージに苦戦しました。もったいないボギーもありましたが、その中ではうまく伸ばせたと思います。明日は攻めていきたい気持ちもありますが、計算も難しいですし、チャンスがあったらしっかり沈めていこうと思います」

■ 宮里藍 4バーディ、5ボギー、1ダブルボギー「74」、通算2オーバー、19位タイ

「風も吹いたり止んだりの変化が激しく、グリーンの状態も難しかったので、自分が思うようなパットが出来ませんでした。トータル的に難しい一日だったと思います。みんなも同じコンディションでプレーしているので、どこまで自分が我慢できるかがキーになりますし、もう1つショットの距離感が合わせられたら良かったなと感じています。上位はまだ狙えると思うし、明日イーブンでもスコアが上がる可能性があるので頑張ります」

76位タイから19位タイへの急浮上！ リーダーズボードを駆け上がった上原彩子

■ 上原彩子 4バーディ、2ボギー「69」、通算2オーバー、19位タイ

「昨日よりはコースの感じも分かって来たので、明日はもうちょっと頑張りたいです。グリーンの読みが難しいですね。今日はショットが良かったので、2メートルくらいのバーディチャンスがありましたが、読みきれず入らないという感じの流れです。（予選突破に）明日プレーできるのがすごい嬉しいので頑張りたいです」

■ 上田桃子 1バーディ、3ボギー、1トリプルボギー「76」、通算7オーバー、予選落ち

「今日はティショットで、左から右の風の影響を受け、そのままブッシュにいってしまいました。トリプルボギーを打った6番は、ティショットがカートパスのところで止まり、そこから打ったのが低く出て杭に当たりました。そこからずっとブッシュの連続。もったいないラウンドでしたね。今日は朝から練習場でちょっとショットで掴んだ感じがあって、なかなかそれがコース上で出来なかったことと、風のミスがすごい多くて、距離感が合いませんでした」