女王L.オチョアが悲願のメジャー初タイトルを獲得!
今日の日本人選手/佐伯と不動が来年度の出場権を獲得! 宮里と上田は見せ場を作れず!
「全英リコー女子オープン」も最終日を迎え、日本勢の最高位は不動裕理の20位タイ。優勝の望みは完全に潰えてしまったとはいえ、来年度の出場権が得られる15位圏内の可能性は十分に残されている。この日は、スタート直前まで降り続いた雨によりグリーンが軟らかく、難易度は控えめなコースセッティングとなった。
その中で、ほぼ無風状態の早い時間帯からスタートした佐伯三貴が、ゴルフの聖地で最高のプレーを演じる。前日に「悔いの残らないプレーをしたい」と話していた佐伯は、面白いようにピンにからむショットを放ち続ける。2番、3番で連続バーディを奪うと、8番、9番、10番と3連続バーディを奪取。最終的には7バーディ、1ボギーの「67」でホールアウトし、通算2オーバーの7位タイフィニッシュ。「今日は5アンダーを目標にしていたが、さらに1つ伸ばせました。満足です」と、来年度の出場資格を見事に獲得し、初メジャーをリーダーズボードに名を連ねる大健闘で終えた。
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日本人最高位のポジションからスタートした不動も、7番の4パットによるダブルボギーを除けば素晴らしいプレーを展開。「ついに(ダブルボギーが)出てしまいましたが、それまでに貯金があって良かったです」と振り返った不動は、4バーディ、1ダブルボギーでフィニッシュし、通算3オーバー。11位タイに食い込み、来年度の出場権を手にした。
一方、こちらもメジャー初出場だった上田桃子は、佐伯と明暗が分かれる結果となった。序盤からスコアを伸ばしたいところだったが、「自分では距離はピッタリだと思ったのですが・・・」と、3日目と同じように1番ホールでクリークに捕まるボギースタート。結局スコアを4つ落としてしまい、通算13オーバーの55位タイで終えた。「1日はアンダーパーを出したかったです。入ったと思ったパットも入らず・・・すべてがかみ合わない『全英リコー女子オープン』でした」と、ほろ苦いメジャーデビュー戦となった。
最終日のチャージが期待された宮里藍も、スコアを崩す苦しい展開は変わらず。17番のティショットで2連続OBを叩くなど、らしくないプレーから脱することができず、最終的には通算14オーバーの58位タイ。好調な滑り出しを見せた初日しか見せ場を作れず、消化不良の大会に終わってしまった。