「明日36ホールやるんですか!?」スタートすら出来なかった大会2日目
今日の大山志保/リーダーズボードに「OYAMA」の文字が光る!
早朝の7時20分、初日に消化しきれなかった5番ホールからプレー再開となった大山志保は、191ヤード/パー3のティショットをいきなりピン横1.5mにつけてバーディスタート。このバーディで前日の公言どおりイーブンパーにスコアを戻した。その後もショットが好調で、8番1.5m、9番80cmとピンに絡めて連続バーディを奪う。結局、第1ラウンドを5バーディ3ボギーの2アンダーで終え、首位と1打差の2位タイと初の全米女子オープン挑戦で絶好のスタートを切った。
このまま行きたいですね?との問いに「ちょっとお腹も空いたので」と笑って応えた大山。約1時間の休憩を挟んで、第2ラウンドは10時10分に1番からティオフした。
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第2ラウンドに入ると、少しずつドライバーがラフに捕まり始める。2番ではティショットを右に曲げて木の後ろに入れると、そこからグリーンは狙えなかったが、3打目を1.5mにピタリとつけてパーセーブ。いつものガッツポーズが飛び出した。「ショットはそんなに悪くないです」と話す通り、5番7番をボギーとしたが、9番10番の連続バーディで取り返した。13番では狙ったところに打ったものの「傾斜を忘れていた」とアプローチを寄せきれずにボギー、15番でもボギーを叩き通算イーブンパーとしたところで、この日2度目の中断を知らせるサイレンが響き、そのまま第2ラウンドのサスペンデッドが決定した。
「順位は意識していなかったけど、ボードに自分の名前が載るのは嬉しいですね」と話す大山。しかし、大会前は緊張のあまり自分が死んでしまう夢を見たという。「それまでのストーリーもあるのですが、私が(日本の)女子プロのみんなにボコボコにされて、酸素マスクをしているんです。すると、それを母が外して・・。苦しいーって思いのまま死んでしまって。そこで目が覚めたのですが、ぐったりでしたね」。
笑い話として話したが、好調なゴルフの裏にはアメリカ進出にかける強い思いがあることは確かだろう。「まだ先は長いので、このまま集中して戦いたいです」。残り2ラウンドと2ホール。賞金女王らしさが戻ってきた大山に、期待は膨らむ。