有村、米ツアー挑戦へ渡米「笑顔で帰って来られるように」
上原、有村が米ツアー出場権を獲得!/米国女子ファイナルQT最終日
フロリダ州のLPGAインターナショナルGCで開催された、来季米国女子ツアー出場資格を争うクオリファイングトーナメントの最終予選会(ファイナル)の最終日。上原彩子が3位、有村智恵が5位タイで通過を果たし、来季の米国女子ツアー出場資格を獲得した。
5日間の長丁場に初日から4日目まで「69」もしくは「70」ストロークとつねに安定したゴルフを展開した上原は、最終日も「69」とスコアを伸ばして通算12アンダー。トップ通過のモリヤ・ジュタナガン(タイ)とレベッカ・リー・ベンサム(カナダ)とは1打差の3位となった。
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4日目に6位タイへ浮上していた有村は、最終日に2ストローク伸ばして通算8アンダー。4位通過のキャスリン・イーケイに次いで、リサ・マクロスキーと並び5位タイとなった。
その他の日本勢は野村敏京が、最終日に5ストローク伸ばして通算1オーバーの39位タイに食い込んだ。通算1オーバーで最終日を迎えた片平光紀は、1オーバーを維持し、野村と並び39位タイ。2人は上位20位以内のフル参戦獲得は出来なかったが、条件付きながら来季出場資格を手にしている。一方、金子絢香は最終日にスコアを2つ落として通算8オーバーの68位に終わった。
■ 上原彩子
「やっと終わったなという感じ。(トップと1打差に)悔しいは、悔しいですよね。ああいう感じのプレーだったので。行くしかないという感じだったので。(トップの背中が)見えるところまでは来てくれたが、最後自分が詰められなかった。最終ホールもだし、その前、その前のホールも。まあ、ゴルフはそういうスポーツですね。(来年は、拠点をアメリカに?)まだ具体的には決めてない。日本ツアーもいいものも多いし、イメージとしては両方シードを取ってと考えている。いい試合や時期を選んでというイメージ。来年のスケジュールがどちらも出ていないので、それが出たら決めていきたい。(特別出たい試合は?)やはりメジャーは絶対出たいが。でも、話を聞くと、QTが上でも絶対出られるとは限らないようで。それまでにランキングを上げておかないと。その辺も考えながらのスケジュールになりそう。(終わってみたら、優勝も狙える位置だった。受ける前は、ここまでの高順位を予想していたか)いや、思ってなかった。レベルも絶対高いし、前年までのスコアとかを見ても、20位以内に入るのも厳しい戦いになるという気持ちだった。その中で、毎日アンダーを積み重ねてプレーできたのは良かった。(自信につながったのでは)はい、大きい自信につながった」
■ 有村智恵
「やり終えたという達成感はある。この4ヶ月間、Qスクールを受けると決めたところから、日本で試合しながらも、アメリカで結果を残すためのショットやアプローチも練習しなければならなかったし。あとはやはり、『アメリカツアーへ挑戦する』とメディアや周りに言ってから、余計『落ちることはできないな』(笑)という、『こんなこと言っといて落ちたらダメだな』というような。特に、今年はある程度の成績を出したので、この状態で挑戦した自分が落ちてしまったら、みんなアメリカに行きたくなくなるだろうなとも。やはり、どんどん挑戦する人が増えて欲しいので。そのためには落ちられない、できるだけ上位で通らなければ、みんなに『当たり前に通るんだな』と思ってもらわなければと思っていた。(今、一番知らせたい人は)「まずは家族と。あと、ほんとに全然余裕がなく、スポンサーさんとかファンとかにも挨拶すら出来ないままこちらに来ているので、このあとちょっと落ち着いてみなさんに報告したい」