「逆にスゴイ」3日間で4回もピンに当てちゃう 山下美夢有が連覇に王手
◇米国女子◇メイバンク選手権 3日目(31日)◇クアラルンプールG&CC(マレーシア)◇6536yd(パー72)
スタートからまだ2ホール目にもかかわらず、山下美夢有がマレーシアのギャラリーをわかせた。単独首位で迎えたムービングデー。前日は1mにつけたセカンドショットがピンを強襲。跳ね返って手前1mで止まり、バーディ発進を決めた。
3番(パー5)も確実に獲って2連続とした後、5番(パー5)では3打目が再びピンに当たって6m近く戻ってきた。今度はパットを決めきれず、周囲はなんだかやりきれない…。振り返れば、初日の14番も旗竿に当たって8m弾かれてパー。2日目は15番(パー3)で、5UTでのティショットがやはりピンで音を立て1mについてバーディだった。
打った本人も「3日間通してこんなにピンに当たることってないと思う。逆になんかスゴイ」と驚くしかない。「カップから離れてしまうのは結果的には残念ですけど、自分が思った(通りの)ショットを打ってピンに当たっている。近くなくなることがあっても、あんまり考えても一緒。良いショット、ピンに絡むショットを自信を持って打てるようになってきていると思います」。かなり低い確率であろう“悲劇”が続くのは、世界屈指のショットメーカーの力を発揮している証しだ。
後半13番までに5バーディを奪ってからは粘り強さも光った。ティショットをグリーン左手前にこぼした15番は3mの下りフックを読み切ってパーセーブ。16番で思わぬエラーが出ても動じない。1オンを狙った1Wショットが「スイングのテンポ、タイミングが合わなくなって左に行ってしまった」と左の池でしぶきを上げた。
勢いをそぐ後退も、3打目をUTでグリーン奥まで運び、1パットボギーにとどめたのが大きい。続く17番、打ち上げのアイアンショットは距離感抜群で、ピンハイから4mのパットを沈めてバウンスバック。「16番は攻めた結果のミス。切り替えて17番を獲ることができたので十分です」と6バーディ、1ボギーの「67」に納得した。
後続に2打差をつけて首位をキープ。54ホール終了時点で、昨年、三つどもえのプレーオフに進出した際のスコアである通算18アンダーに到達した。2024年にイン・ルオニン(中国)が記録した23アンダー「265」の最少ストローク更新も視野に入る。「(周りの選手も良い)スコアが出ると思う。しっかりノーボギーで回ること、1つでもバーディを獲れるように頑張りたい」。大会連覇、シーズン3勝目のカウントダウンが始まった。(マレーシア・クアラルンプール/桂川洋一)