古江彩佳が見せた歴代覇者の矜持 「本当にうれしい」価値ある予選突破
◇女子メジャー第4戦◇アムンディ エビアン選手権 2日目(10日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6479yd(パー71)
どんなに苦しくとも、その一打に向き合う姿勢は決して揺るがない。2024年大会覇者の古江彩佳は最終9番(パー5)で231yd先のグリーンへ、3Wを振りぬいた。グリーン手前のバンカーにつかまったものの、これを1.5mに寄せてバーディ締め。3ボギーを喫した一日の締めくくりに見せた、積極果敢な一打だった。
「なかなかリズムに乗っていけない一日になったけど、最後は攻めた結果でバーディを獲れて。気休め程度には、気持ちよく終われたかなと思う」
首位と5打差15位から浮上を期して10番からティオフ。しかし、思うように流れをつかめなかった。出だし10番で3mのチャンスを決めきれず、「なかなかリズムを作っていけなかった」と振り返る。12番でボギーを先行させると、続く13番は3パットでさらにスコアを落とす。1番でも約15mから3パットを喫し、この日3つ目のボギーを叩いた。初日「68」で築いた貯金を吐き出す形で通算イーブンパーまで後退。カットラインも気になる位置まで下がった中、最後の最後にようやくバーディを奪った。
記録的熱波がフランスを襲い、エビアンリゾートGCでも芝が焼けたグリーンが目立つ。コース改造の影響もあって、硬さとスピードは一定でなく、コンディションは難しさを増した。「今まで感じたことがない。なかなかこのスピードに合わせていくのもすごく難しい」と対応に苦労。この日も33パットを要した。
そんな中で、意地の予選突破。直近3年の大会覇者であるグレース・キム(オーストラリア)、セリーヌ・ブティエ(フランス)との歴代覇者組で回った。2人がともに通算3オーバーで予選落ちし、古江だけが1アンダー46位で決勝ラウンド進出を決めた。
2021年の初出場以来一度も予選落ちすることなく、6年連続で決勝ラウンドに進んだ。「4日間プレーできることは、本当にうれしい。もっと攻めるプレーをしっかりとできればと思う」。その胸には、歴代覇者としての矜持がある。(フランス・エビアン/中村文香)