「ちょっと怖い」地下室暮らしの佐久間朱莉 初出場で9位浮上
◇女子メジャー第4戦◇アムンディ エビアン選手権 2日目(10日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6479yd(パー71)
出だし10番がこの日の流れを決定づけた。佐久間朱莉はつま先さがりのライから、残り145ydをピンそば1mへピタリと運んだ。「自分の中でキーポイントにしているホール。そのおかげで、1日いいプレーができたのかな」。初日35位から6バーディ、2ボギーの「67」をマークして通算5アンダーの9位に急浮上。昨季日本ツアー年間女王が、初めて挑んだエビアン選手権の舞台で実力を発揮した。
前日から、ショットのアドレス時の前傾角度が変わった。主戦場の日本ツアーでも最近のテーマで、傾斜地からのショットを要求されるエビアンリゾートGCではより意識したつもりだった。しかし、初日は「70」と思うようにスコアを伸ばせず、意識を5割増しの「1.5倍」にした。前傾角度の維持を強く意識することで、さまざまなライでも上体が浮き上がらずにスムーズなスイングが可能になる。「今日は本当にショットが良くて、たくさんバーディパットを打つことができた」と納得の表情だ。
今季メジャー出場は予選落ちした「シェブロン選手権」、22位の「全米女子オープン」に続く3度目だが、米国でなくフランス開催の本大会で思わぬ洗礼を浴びている。記録的熱波が襲う欧州なのに宿舎として借りた当地の家に冷房がない。「とにかく暑いです。冷房が欲しい…」と切実な表情でつぶやいた。フランスの冷房普及率は25%ほどと言われており、一般的なのだが…。
とはいえ、刺すような日差しの中で戦ったあとにも暑さが続くのは辛い。比較的涼しい地下室が佐久間の部屋。「ちょっと怖いんですけど…でも、暑くて寝られない方が嫌なので」と苦笑いするしかない。
そんな厳しい環境でも、上位で決勝ラウンドに進んでみせた。「まずしっかりと4日間戦えるようにしたいと思っていたので、そこはクリアできてよかった。目標をトップ10にしているので、そこに向けてあと2日間戦いたい」。コースでも、コース外でも、一回り大きくなって日本に帰るつもりだ。(フランス・エビアン/中村文香)