午前3時のドタバタ到着…西村優菜は3年連続の決勝ラウンド進出狙う
◇女子メジャー第1戦◇シェブロン選手権 事前(22日)◇ザ・クラブatカールトン・ウッズ(テキサス州)◇6911yd(パー72)
「JMイーグルLA選手権」で予選落ちし、ロサンゼルス空港を発ったのは20日(日)午後3時頃だった。2時間の時差を越え、午後9時にヒューストン空港に到着。荷物のピックアップエリアに足を踏み入れるなり、西村優菜は重たい空気に包まれた。
いくつかのスーツケースは無事に到着しながら、キャディバッグだけが当地に届いていない。紛失防止タグによれば、バッグが降り立ったのは同じテキサス州のオースティン。急いで次の便(オースティン→ヒューストン)に載せてもらったが、受け取りに成功したのは21日(月)の午前0時近く。それからコースに向かい、大会から貸与されるキャデラック車をピックアップし、宿に到着した頃には午前3時を回っていた。
その日の午後、眠い目をこすりながらアウト9ホールをチェック。22日(火)にイン9ホールをプロアマ戦で回った。地面は湿っている箇所が多く、6911ydの表示以上に「本当に長い」と感じる。「セカンドショットでアイアンを持てたパー4は1回だけ。毎年そうですけど、今年はすごくウェットでキャリーが出ないので余計に長い」
ロングヒッターがより有利と予想される会場だが、西村が昨年まで2年続けて4日間プレーしたのも事実だ(2024年/67位、2023年/56位)。「自分の調子が上がってくればショートウッドは武器だと思う。感じ的にも悪くはないので、試合でできるといいなと。グリーンも軟らかいので、ちょっと攻めやすかったりもするのかな」と前向きな要素もある。
今季のストローク戦ではすでに予選落ちが5回。今はわずかでも好結果が欲しい。「一年の中でも上位に来るくらい(自分の中では)タフな試合。そこでしっかり予選を通過するのは大事だと思いますし、きっかけをつかめたら」。ツアー3年目。小さなトラブルにはもう動じない。(テキサス州ザ・ウッドランズ/桂川洋一)