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米ツアーで磨いた4UTの使い方 古江彩佳は視野を広く「69」

◇米国女子◇CMEグループ ツアー選手権 初日(21日)◇ティブロンGC ゴールドコース(フロリダ州)◇6700yd(パー72)

平均ストロークのタイトル争いで2番手につける古江彩佳は5バーディ、2ボギーの「69」で回り、3アンダー17位でスタートした。ユ・ヘラン(韓国)の平均ストローク「69.98」を追い越すのに、「70.05」からの浮上が求められる今大会。目標にする60台でのプレーをクリアし、「まずまずかな」と振り返った。

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出だしの1番(パー5)をパーにした前半は「イマイチ」と微妙な評価をつける。バーディを奪った選手が2人しかいなかった難度1位の2番、同2位の4番をともにパーで通過しながら、「なかなかミドルパットが入ってくれないのが続いて。難しいホールで1つでも獲りたかった」と納得感はない。スコアを落とすリスクのあるホールで、好調な流れをつかむチャンスはあった。

5番(パー3)で最初のバーディを獲り、8番(パー3)で2つ目を奪取。アゲンストの風が吹いた9番はセカンドショットをグリーン奥のカラーにこぼし、アプローチショットを寄せられずボギーにしたが、折り返しの10番でバウンスバック。「ボギーをたたいても『仕方がない』と思いながら諦めずにバーディを狙って行こうと、気持ちをうまく切り替えることはできた」とうなずく。

その粘りが終盤のプレーにつながった。16番(パー3)は6UTで打った1打目をピンそば3mにつけてバーディ。17番(パー5)ではグリーン手前花道からの3打目を4UTで転がしてカップ横に寄せ、2連続バーディを奪った。

グリーン周りから狙う番手として、ウェッジやパターだけではなくUT(ユーティリティ)の選択肢が古江にはある。米ツアーに来てから培った技術で、「日本にいたときは(UTで転がすのが)得意じゃないと思っていたのもあるけど、シチュエーション的にも、ゴルフ場的にもそういう場面があまりなかった」という。今週はクセのあるバミューダ芝なことも大きい。握るクラブは4UTと決めており、「逆目だったり、ライ(傾斜)が悪いけど、ランだったら寄せられそうな場面でやったりします」と説明した。

「まずは60台で回ることがベストかなと思うので、そこにしっかり集中してやっていきたい」と目標は明確だ。ターゲットのユは「71」で回り1アンダー38位。残り54ホールを終えるまで、タイトルの行方は分からない。(フロリダ州ネープルズ/石井操)

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