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好発進でもブレない吉田優利 シード獲得へ“瀬戸際”も「プレッシャーはない」

◇米国女子◇ロッテ選手権 初日(6日)◇ホアカレイCC (ハワイ州)◇6536yd(パー72)

「本当に、自分でもビックリです」。前半アウトで「30」をマークした吉田優利が声を弾ませた。

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今季のトップ10は米ツアーで1度もなく、2週前の国内ツアー「三菱電機レディス」2位の1度だけ。米ツアーの来季シード争いも、年間ポイントレース80位の圏内から遠い132位にいる。最終予選会(12月5~9日/アラバマ州・マグノリアグローブGC)挑戦を見据える立場で、首位と2打差の4アンダー7位発進を決めた。

午後のティオフで強風が吹く覚悟はできていた。風が吹けば真っすぐに立つのが難しい。「目標方向へ正しく向けているのか確認できないけど、自分の傾向と対策を意識的に考えるようにして打つように。今日はそれができていたかな」。出だし1番(パー5)から1mにつけてバーディ発進すると、2番は3m、4番(パー3)は7Iで4mにつけてスコアを伸ばした。5番(パー5)のバーディパットは50㎝だった。

風の具合、グリーンの軟らかさは自分のイメージと「合っていた」という。8Iでピン1mにつけてバーディにした9番は「割と自分的にはちょっと大きい(番手)かもと思ったけど、グリーンもちょっと軟らかくて、いい感じにグリーンに乗せられて一番よかった」。アゲンストの時は「強い球を打とうとしがち。それも我慢して、番手を変えたりしてなるべく強く打たないように意識しました」とうまく対応できた。

現在、シード圏内80位のラインには308.686pt届いてない。シードが決まるまで残り2試合でその差を埋めるには、1試合なら単独2位(320pt)、単独4位(180pt)を2試合続けることが必要な“大差”だ。ただ、仮に現在の順位(3人の7位タイ)で今大会が終われば102位にまで上がる見込みで、限定的出場権が付与される準シード圏内100位に接近する。

初優勝となれば、最終予選会、来季シードに気をもむ必要はなくなるが、そんな“都合のいい考え”は吉田にはない。「もちろんシードが取れたらうれしいし、100位内に入れたらいいなとは思うけど、でも色んなプランがある。そこに対してのプレッシャーはない」と言い切った。

2日目はインコースの第1組、午前6時45分にティオフする。風が穏やかでグリーンも荒れていない、好コンディションでプレーできる可能性がある。「あしたもしっかり伸ばしたいし、まずは自分が良いと思えるショット、パットでリズムよくゴルフできることが大事。しっかりやり尽くして、スコアメークができたら」。日本で3勝を挙げてきた24歳は、堅実な姿勢のままピンを狙っていく。(ハワイ州エワビーチ/石井操)

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