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2年目のジレンマも… 西村優菜が絶対に確保したい最終戦切符

◇米国女子◇BMW女子選手権 事前(16日)◇水原バレーCC (韓国)◇6680yd(パー72)

西村優菜は前週「ビュイックLPGA上海」に出場するための移動中、重いスーツケースを持ち上げた時に首に痛みを感じたという。中国では初日、2日目と痛み止めを服用。米本土では帯同していないトレーナーを連れていたことで、ケアを受けて週末は強いスイングができるようになったが72位に沈んだ。

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「(首は)もう良くなった」とうなずきつつ、初出場となるコースはちょっとぼやきたくもなるセッティングのようだ。14日(月)は中国からの到着が夕方で、前日15日(火)もプロアマ戦が行われたためラウンドできなかった。濃い霧が立ち込める中をスタートしたこの日が初めての事前チェック。「長すぎます…」と苦笑いが漏れる。

6680yd(パー72)という数字は、ヤーデージブックを眺めていた時から印象が一変した。「長いというか、距離が飛ばない。空気の影響なのか、朝は(計算上で)15~20ydくらいプラスしないといけなかった」。まだ霧も少し残る状態で回った前半8番は541ydのパー5。1W→3W→3Wとつないでもグリーンに届かなかった。

飛距離不足をグリーン周りでしのぎ、総合力でスコアを補う戦いは、西村にとって米ツアーで欠かせない部分。「パー4も、自分には“パー4.5”みたいなところが何ホールかある。そこでしっかり耐えることも大事だし、(仮に)ボギーを打っても気にせずというか、違うところでしっかり取り返していければ」。最初こそ口をとがらせていても、しっかり前を向いて試合に備えている。

現在年間ポイントレース67位。ルーキーだった昨年に続く最終戦「CMEグループ ツアー選手権」進出ラインの60位に届いていない。「今年最初に立てた目標は優勝。もちろん、そこを目指していきたいところはあるんですけど、いまの自分の調子ではなかなか難しいなっていうのも実際に感じている。とにかく、CMEには絶対に出られるように頑張りたいなって」。さらなる飛躍を期した2年目のジレンマ。心に折り合いをつけながら、まずは残り3試合のアジアシリーズで当面の目標に近づきたい。(韓国・坡州市/亀山泰宏)

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