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4位フィニッシュも「あのミスはない」 ストイックすぎる西郷真央は新人賞に前進

◇米国女子◇ウォルマート NW アーカンソー選手権 presented by P&G 最終日(29日)◇ピナクルCC (アーカンソー州)◇6438yd(パー71)

8番でスコアボードを確認したとき、インコースから出たライバルが前半だけで6つ伸ばしていることに気が付いた。「やってるな!」と西郷真央が動揺したのは一瞬だけ。「インはチャンスホールが多いので、自分もしっかり伸ばさないと」と後半にエンジンをかけるきっかけになった。

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米ツアーで今季すでに5度のトップ10入りを経験し、ルーキー・オブ・ザ・イヤー争い1位で大会入り。54pt差で2位にいるイム・ジンヒ(韓国)が前半でスコアを伸ばして一時はトップに立っても、「取りこぼさないように」と自分のゴルフに集中できた。

「前半は耐えながら、チャンスを待つ」。最終日はアウトコースの平均スコアが「35.753」、インが「32.961」と、距離が短く手前にピンが切られたホールが多いバックナインに照準を合わせた。前半はショットでチャンスにつけながら、タップインパーを続けてボギー無しの1バーディ。惜しいパットが続いて悔しそうにクラブを握るシーンもあったが、我慢強く流れが来るのを待った。

プラン通りに後半で5バーディを奪い通算14アンダー。12位のイムを3打上回る4位で終えたが、「かなり気持ちを入れてプレーしていたので、獲りたいところで獲れないのがすごく悔しい」と笑顔は見えない。「2、3mも外しましたし。トップの数字には届いていた」と、決め切れなかったバーディパットを数えればプレーオフ進出となった通算17アンダーも見えたと悔しがる。

結果に満足できないのはもちろん、プレーを終えてすぐに後悔したのが14番(パー5)のイーグルパットのストローク。フックラインのミドルパットが打ちきれずに2パット。「ああいうのを届かせないと。あのミスはない。右に少し抜けたなら良いストロークだと納得できた」と、すぐに反省点が浮かぶストイックさが、新人賞筆頭候補の強さなのかもしれない。

シーズンは残り7試合。次は10月10日開幕の「ビュイックLPGA上海」(上海旗忠GC)に参戦する。「決めるところが決め切れていないのが今後の課題。まずは1勝できるよう、気を引き締めて頑張ります」と、6回目のトップ10ではもう満足できない。(アーカンソー州ロジャース/谷口愛純)

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