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パワーと「気楽」を武器に 笹生優花が83位→23位にジャンプアップ

◇米国女子◇クローガー・クイーンシティ選手権 2日目(20日)◇TPCリバーベンド(オハイオ州)◇6705yd(パー72)

前半8番(パー5)は、左のファーストカットから残り177ydを2オンしてイーグルを奪った。笹生優花は「下っている(ダウンヒル)し、(地面が)乾いて跳ねるので」と2打目で握ったクラブは8I。3mのパットを沈め、最初のイーグルを奪って波に乗った。

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この日の平均飛距離は314yd。パワーを武器に、392ydの13番ではティショットを残り90yd弱まで運び、軽めに振ったウェッジショットで難なくパーオンに成功した。ここはパーとしたが、最終18番(パー5)で再び観衆を沸かせる。202ydから5UTで2m弱に2オンし、2つ目のイーグルで「65」をマーク。「良いティショットが打てて、セカンドもチャンスにつけられた」と通算6アンダーまで伸ばし、83位から23位に浮上した。

初日に振るわなかったグリーン上も「良いパットがたくさん入った」とかみ合った。5番(パー3)で約5mのバーディパットを決めて流れをつかむと、6番(パー5)で3mを入れて2つ目。グリーン手前の池に1打目を落とした7番(パー3)では、微妙な距離のパットを沈めてボギーで抑えた。「何も変えていなくて、ただ頑張って“全集中”で入れました」とおどけて笑う。この前向きさが、笹生の強みのひとつでもある。

5月「全米女子オープン」で米ツアー通算2勝目を挙げてから、ここまでの6試合は予選落ちが4度で最高位は6月のダブルス戦「ダウ選手権」の17位。取り組んでいることがなかなか成績に表れなくても、「落ち込んでいるわけではない。自分がなりたいっていう方向に、ちょっとずつ進んでいればすぐ納得しちゃうので。気楽なんです」とポジティブに戦ってきた。

「満足するスコアって何なんだろうって思うんですけど、自分が納得できればいい」。この日のスコアも、積み重ねる自信のひとつになった。

米ツアーで4日間を戦うのはダウ選手権以来4試合ぶり。「久しぶりの予選通過なので、しっかり休んで。明日に向けてまた調整していけたらと思います」と残り2日に臨む。 (オハイオ州メインビル/谷口愛純)

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