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2024年 AIG女子オープン(全英女子)
期間:08/22〜08/25 場所:セントアンドリュース オールドコース(スコットランド)

パーパットのガッツポーズでにじんだ確信 西郷真央「風の中で課題をクリアできた」

◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 初日(22日)◇セントアンドリュース オールドコース (スコットランド)◇6784yd(パー72)

出だし2連続でバーディパットを外した西郷真央は、3番でパーパットを沈めるとガッツポーズを作った。「風の中で自分のしたいストロークができるかっていうのが、ここ最近の課題なので。そこをクリアできたのが、このスコアにつながってくれたパットだったのかな」。メジャーでは6月「全米女子プロ」と並ぶ自己最高2打差4位スタートの呼び水となった。

今季から米ツアーに挑戦。ルーキー・オブ・ザ・イヤーの争いでトップを走りながら、パッティングを含めたショートゲームの課題と向き合ってきた。試合を重ねていく中でズレが出てきていたアドレスの修正も愚直な積み重ねがあってこそ。右手でセットアップして、スタンスを広げて…という一連のルーティンを脳内で言葉として自らに語りかけることで、ひとつひとつの動作を丁寧に行うことを心掛けているという。

気持ちがはやってカップにばかり意識を向けるのではなく、まず目の前のボールにしっかり集中して入魂の一打につなげる。アドレスにも影響が大きい強烈な風が吹きつけても、乱れる様子はなかった。

集中力が際立ったのは、この日唯一スコアを落とした11番(パー3)でも同じ。海に近く、ひときわ風が強いホールは午前組から早々に“渋滞”。午後組の西郷もたっぷり待たされて打ったティショットが手前の深いバンカーに落ちた。

それまでに3バーディの“貯金”を作れていたからこそ、目の前にそびえるアゴを避けて横の花道へ。パターで転がし上げた後のボギーパットは惜しくも外れたが、「ミスを最小限に抑えられたホールだったと思う。しっかり切り替えられた」。言葉通りに2バーディを奪い返した「69」に少しだけ胸を張る。

「18ホールを通して、すごく納得のいくプレーができた。いい一日だった。あした朝が早くて、コンディションも違うと思う。そこにアジャストできるように」。会心のプレーも、まだ初日――。そう言わんばかりに早々と気持ちを2日目に向けた。(スコットランド・セントアンドリュース/亀山泰宏)

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