オールドコース開催の2013年大会を制したステーシー・ルイスは今週も母として出場

女子ゴルフの最高峰、メジャートーナメントの2024年最終戦「AIG女子オープン（全英女子）」が22日（木）に始まります。今回は2013年以来11年ぶり3回目となるスコットランド・セントアンドリュース オールドコースでの開催。いまさら他人に聞けないポイントをおさらいします。

2014年、セントアンドリュースに本部を置く「R&A」は投票によって女性会員の受け入れを決めました。1754年の設立から、2004年の組織再編によってゴルフの統括団体としての機能が切り離された後も、会員制のゴルフクラブとしての「ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフクラブ・オブ・セントアンドリュース」（Royal and Ancient Golf Club of St Andrews）は女性に対して扉を閉ざしていたのです。

もちろん、それまでもパブリックであるオールドコースを女性がプレーすることに支障はありませんでした。2007、13年と同地で「全英リコー女子オープン（現AIG女子オープン）」が行われた際も女子選手たちはクラブハウスにも入ることが許されていました。

投票の2年前には、男子メジャー「マスターズ」を開催するオーガスタナショナルGCが初の女性会員として、コンドリーザ・ライス元米国務長官と、サウスカロライナ州の財政家であるダーラ・ムーア氏の2人を受け入れたことを発表。

オーガスタナショナル、R&Aと続いた変化の波は1744年に設立された世界最古のゴルフクラブ、ミュアフィールド（スコットランド）にも波及。2017年、投票によって男性会員限定という長年のポリシーを変更しました。

これによってミュアフィールドは男子メジャー「全英オープン」の開催ローテーションに復帰し、22年に初めて全英女子を開催。同大会では渋野日向子選手が3位に入りました。