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2024年 ショップライトLPGAクラシック by Acer
期間:06/07〜06/09 場所:シービュー ベイコース(ニュージャージー州)

失格の畑岡奈紗が意見書 球探し “3分ルール”の明確化を

前週の米女子ツアー「ショップライトLPGAクラシック」でボール捜索時間が規定の「3分」を超過していたことが翌日に判明したことで失格となった畑岡奈紗が14日、ルールの明確化などを求める意見書をSNSで投稿した。

意見書は英文と和文の2通りあり、「ShopRite LPGA Classicで失格となった件について」と題して「ルールの曖昧さ」、「違反の指摘と処分のタイミング」、「映像による検証」の3項目について指摘する内容になっている。

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「ルールの曖昧さ」では「時間計測を開始するタイミング、誰がどのように計測するのか(誰が計測した時間を採用するのか)などは明確ではありません」とし、より具体的なルール作りを提案した。

「違反の指摘と処分のタイミング」では、ルールズ(競技委員)やツアー側から違反の指摘がなくスコア提出を終えた後に「外部からの指摘を受けて処分を下すことは避けるべきではないでしょうか」とつづった。

「映像による検証」では、映像検証を行うなら全選手に対応できる環境を整えるべきで、それができないなら「基本的に映像検証は行わず、選手、同伴競技者、ルールズの間で解決していくべき」と意見を述べている。

畑岡は「ショップライトLPGAクラシック」の第1ラウンドの最終9番(パー5)で、茂みに打ち込んだ球を探して見つけ、アンプレヤブルの処置をして、4オン1パットのパーとしてホールアウト。6アンダー「65」の4位で滑り出した形だった。

しかし、翌日8日の第2ラウンドスタート前に、現場にいた米テレビ中継局リポーターが、捜索の時間がゴルフ規則で定められた制限時間の3分間を超えていたのではないかとツアー側に指摘。ツアー側は映像を確認して「3分25秒」かかっていたと判断し、結果的に「誤所からのプレー」(ゴルフ規則14.7b)に当たるとされた畑岡は失格になった。

失格により、同試合での世界ランキングのポイント加算はゼロに。パリ五輪の出場枠はランクに基づいて決まるが、畑岡は10日時点で古江彩佳に逆転されて20位となり、日本代表選出の圏外となった。

<意見書の全文>

「ShopRite LPGA Classicで失格となった件について」

少し日が経ってしまいましたが、先週のShopRite LPGA Classicで失格となってしまった件について、私の考えを投稿させていただきます。

今回、ボールを捜索するのに3分を超えていたことが発覚し、2日目の朝に失格を通達されました。3分を超えた認識は全くありませんでしたが、放送用の映像で3分を超過していることが判明したと聞かされました。良い結果を期待していただいたファンや関係者の皆様には大変申し訳なく思っております。今回の判定について異議を述べるつもりはありませんし、真摯に受け止めて次のツアーに臨むつもりですが、今回のようなケースが他の選手に起きてほしくないとの思いから、少し提案と提言をさせていただきます。

1、ルールの曖昧さについて
規則上、「ボールを捜し始めてから 3 分以内」に見つけることができなければ、紛失したとみなされるとなっていますが、時間計測を開始するタイミング、誰がどのように計測するのか(誰が計測した時間を採用するのか)などは明確ではありません。

違反すれば結果的に失格にもなり得る重大なルールですので、可能な限り曖昧さを排除すべきですし、現実的に運用可能な環境を整備することが重要と考えますので、このような観点からルールの明確化が必要であると考えます。

2、違反の指摘と処分のタイミングについて
今回の件では、私がスコアを提出し、同伴競技者も同意してアテストが完了した後に外部からの指摘で映像を使った検証がなされ、違反が確認されました。

冒頭で述べた通り私は制限時間の3分を超えてボールを探していた認識は全くなく、積極的にルール違反をする意図は全くありませんでした。スコア提出前に違反を指摘されていれば、ルールズに相談の上、正しい位置からプレーしたはずですし、そうしていれば失格にもならなかったはずです。

今回、違反の意図は全くない中で、外部からの指摘により映像での検証がスコア提出後に行われ、既に正しい場所から プレーしなおすことが不可能なタイミングで違反が指摘されたことは極めて残念で、大変悔しい思いでいっぱいです。 このような意図的でなく、是正可能な違反行為については、適宜のタイミングで違反の事実が知らされるべきですし、 これがルールズやツアーサイドから指摘されないままにスコアが提出されたのであれば、その後に外部からの指摘を受けて処分を下すことは避けるべきではないでしょうか。

また、今回のように選手自身も同伴競技者も何ら違反を認識していないようなケースで、第三者からの指摘を受けて違反行為の検証がなされたことも、残念に思っています。恣意的なルールの適用がなされないようにするためにも、選手や同伴競技者の声が重視されるような仕組みを作ってほしいと考えます。

3、映像による検証について
今回の件では、映像による検証がなされましたが、全選手の全てのプレーを撮影することは現実的ではないため、映像が残っていない場合には、映像による検証ができないことも想定されます。映像による検証を行うのであれば、あらゆるケースで実施できるよう環境を整えるべきですし、それができないのであれば、基本的には映像による検証は行わず、選手、同伴競技者、ルールズの間で解決していくべきであると考えます。

今回の件に関する私の考えは以上のとおりです。 次のツアーに集中して臨むためにも、本件については、この投稿以外にコメントするつもりはありませんので、ご理解いただけますと幸いです。最後に、一緒になって必死で私のボールを探してくれた皆さまに心から感謝申し上げます。 本当にありがとうございました。

令和6年6月14日 畑岡奈紗

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