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「メッチャおっきい」予選通過 尾関彩美悠が初メジャーで乗り越えた“洗礼”

◇女子メジャー第2戦◇全米女子オープン presented by アライ 2日目(31日)◇ランカスターCC(ペンシルベニア州)◇6583yd(パー70)

最終18番を迎えた時点で尾関彩美悠は通算6オーバー、その時点の暫定カットライン上にいた。絶対に落としたくない状況で対峙したフィニッシングホールは、この日平均スコア「4.440」を記録した最難関。しかも、セカンドショットが花道の傾斜を上り切れずに戻ってきた。

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1m強に寄せたアプローチ。“入れごろ外しごろ”のパーパットをしのいで初メジャーで週末の切符をたぐり寄せた。「ホントに難しかった。メッチャおっきいです」と心底安心したように笑った。

最終組をプレーした初日は午後8時半頃にホールアウト。約12時間後には2日目のプレーを始めていた。日本からのスポット参戦で過酷なティタイムが割り当てられること自体は珍しくないとはいえ、20歳は必死だった。コースから戻ると、日本ツアーと同じように40分ほどかけて自ら身体をメンテナンス。11時過ぎから午前4時まで眠って疲労回復に努め、この日は2バーディ、4ボギーの「72」で耐えた。

予選を同組で回ったリュー・ヤン(中国)は初日のドライビングディスタンスで1位(291.8yd)だった超飛ばし屋。「ホントに50、60ydはずーっと置いていかれて。(セカンドも)こっちは6UTとかなのに、向こうはたぶん52度のウェッジとか…。違うコースをプレーしているみたいというか、ここまで離されると、別格すぎて笑っちゃいました」。飛距離では圧倒されても、必死のスコアメークは2日間トータルで1ストローク上回ってみせた。

初めての米国で受ける数々の“洗礼”を乗り越えてつかんだラスト36ホールの挑戦権。「あと2日間、一緒に来ている家族やチームのみんなとしっかり楽しみたい」とうれしそうに言った。(ペンシルベニア州ランカスター/亀山泰宏)

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