なんて爽快な並び! ネリー・コルダの戦績一覧
2024年 シェブロン選手権
期間:04/18〜04/21 場所:ザ・クラブatカールトン・ウッズ(テキサス州)
ネリー・コルダは5連勝に涙 「ハードワークや疑念を乗り越えた」
◇女子メジャー第1戦◇シェブロン選手権 最終日(21日)◇ザ・クラブ at カールトンウッズ(テキサス州)◇6889yd(パー72)
1打差2位から最終ラウンドを出たネリー・コルダが5バーディ、2ボギーの「69」でプレー。通算13アンダーでホールアウトして、後続に2打差で逆転優勝を遂げた。出場試合連続優勝を「5」に伸ばし、ナンシー・ロペス、アニカ・ソレンスタムに並ぶ史上3人目の最多記録となった。
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2週前に「Tモバイル マッチプレー presented by MGM Rewards」で4連勝を達成してからの日々は、5連勝への期待と重圧の中で「クレイジーだった」と振り返る。それでも終わってみれば、この1週間4ラウンド全てで60台をマークしたのはコルダだけ。「ラッキーナンバーの13という数字(通算スコア)をメジャー大会で飾れたのはさらに気分がいい」と喜びを爆発させた。シーズン獲得賞金200万ドル(約3億940万円)突破はツアー最速を更新した。
2018年「スウィンギングスカート台湾選手権」で初優勝を挙げてから幾度となく勝利を飾り、21年「全米女子プロ」でメジャー制覇を達成。しかし、翌22年には血栓の手術のためツアー離脱も経て「もうメジャーで勝てるかどうか分からない、という声も多く聞こえた。(キャディの)ジェイソンと一緒に浮き沈みを経験した」と話す。
「あの頃は自分の健康が怖くて競技は後回しだった。試合に出たいという意識は全くなかった。健康上の不安や悲しい時期を乗り越えて、今の自分がある。自分を大きく成長させてくれたと思えば、とても感謝している」。
5連勝は「21年以降の、頭の中にあったハードワークや疑念を乗り越えた」という証しでもある。
優勝スピーチではともに元テニスプレーヤーの両親やサポートスタッフらに感謝の言葉を述べ、涙を流して抱き合った。18番グリーン脇にある“ポピーポンド”にダイブするかどうか聞かれるとすぐに「yeah」と応え、ビッグジャンプを決めた。
次戦となる25日開幕の「JMイーグルLA選手権 presented by プラストプロ」では、前人未到の6連勝が懸かる。「今も十分楽しめているけど、6連勝は素晴らしい機会になるかも。女子ゴルフはいい方向に向かっていると思う。みんなでアピールできたら」と意気込んだ。(テキサス州ザ・ウッドランズ/石井操)