「HSBC女子世界選手権」初日リーダーボード
2024年 HSBC女子世界選手権
期間:02/29〜03/03 場所:セントーサGC タンジョンコース(シンガポール)
シンガポールのご当地選手?西村優菜に大応援団「日本の感覚で楽しめた」
◇米国女子◇HSBC女子世界選手権 初日(29日)◇セントーサGC タンジョンコース(シンガポール)◇6775yd(パー72)
初出場のシンガポールにあって、西村優菜の組は“ホーム”を思わせるほどの盛り上がりを見せた。名前が入ったキャップとシャツ、日傘でバッチリ決めた総勢30人ほどの大応援団。「メチャクチャうれしかったです。いいショットを打った時にすごく盛り上がってくれて、日本でやっているような感覚で楽しめました」と満面の笑みで感謝をにじませた。
スポンサー契約を結んでいる株式会社ダイフク(本社:大阪市西淀川区)はシンガポールに現地法人があり、そこで働く社員らが初日から会場に駆け付けた。「(いいプレーをしても)『シーン…』より、全然楽しめる。すごくありがたいですよね」。テンションを上げてくれる心強いバックアップは、最終日まで続く予定だ。
1アンダー「71」で首位と3打差10位発進。試行錯誤が続くショットはスイングの感覚が良くなっている一方、ターゲットより左にずれてしまったり、うまくラインを出せないこともあったという。
前週のタイで途中から取り入れた「右足を残す」ポイントを継続する中で、手応えを深めた部分もある。「特に左足上がりの時、すごくいい感じでラインが出ていた。やっていることは間違っていないのかなって思えるところもあった」。後半2番、右奥のピンにピタリと絡めてバーディにつなげたセカンドは、自然と右足が残る形になる左上がりのライだった。
初日から左右に振られたシビアなピン位置を含め、タフなコンディションは全体的なスコアの出方を見ても明らかだった。「奥もギリギリに切ってあるところが多かった。すごく難しかったんですけど、ショートアイアンでいけるところはアグレッシブに、難しいなと思ったところはしっかり逃げて…。きょうはメリハリがうまくできた」とうなずく。
「一打一打に集中することで、良くなってきているんじゃないかなと思う。その感覚は大事にしながらいきたい」。言い聞かせるように表情を引き締めてから、感謝を伝えるために応援団のもとへと向かった。(シンガポール・セントーサ島/亀山泰宏)