ルーキー稲見萌寧が先陣 日本勢は5人/初日スタート時刻&組み合わせ
2024年 HSBC女子世界選手権
期間:02/29〜03/03 場所:セントーサGC タンジョンコース(シンガポール)
「暑さでデローン」の解消法 稲見萌寧は日本→シンガポールの寒暖差警戒
◇米国女子◇HSBC女子世界選手権 事前(28日)◇セントーサGC タンジョンコース(シンガポール)◇6775yd(パー72)
まだまだ気温ひと桁台まで冷え込む日がある日本から、30℃を超えるシンガポールへ。稲見萌寧は「寒暖差に結構、身体がやられていた。全身がすごくむくんで、アドレスの時にスイングがうまく行く気がしなかった」と苦笑する。
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1月に米フロリダ州で2試合に出場し、いったん帰国。トレーニングをしっかり積めた4週間は寒い日本で身体も引き締まっている感覚があったという。一転して今週は「暑さで“デローン”としたというか、鈍いというか、スラっとする感覚がない。スイングにもメチャクチャ影響がある」状態になっていた。
国をまたいで戦うからこその悩みに直面しながら、対処も早い。トレーニングのランニングメニューを増やして汗をかき、「足はちょっとスッキリした。次の日に疲労が残らない程度には毎日ちょっと走ってもいいのかも。きのう、おとといよりは、身体の状態を含めて何とかマシかな」。一つひとつの経験が適応力を高めてくれる。
開幕前日は練習場での調整。柳橋章徳コーチと入念に確認を重ねているようでいて、それが日常的な風景でもある。「大まかにいうとバランスの部分。細かい形とかっていうよりも、クラブと身体の連動、“引き合い”の動作ができているかいないかをずーっとやっている」と理想のスイングを追い求める取り組みに変わりはない。
2018年、当地で行われた「アジアパシフィック女子アマチュア選手権」に出場した。18番で打った1Wショットが、同組だった笹生優花に3Wでアウトドライブされたことも懐かしい思い出。当時大会を通じて仲良くなった韓国勢のチェ・ヘジンやユ・ヘラン、グレース・キム(オーストラリア)らとも再会もできた。
技術を高め、適応力を磨き、戦友も増えていく充実の日々。楽しくて仕方ない米ツアー1年目が今週から再び始まる。(シンガポール・セントーサ島/亀山泰宏)