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2023年 CMEグループ ツアー選手権
期間:11/16〜11/19 場所:ティブロンGC ゴールド・コース(フロリダ州)

“撤退”もよぎった葛藤 西村優菜「自分は下手になったんじゃないか」

◇米国女子◇CMEグループ ツアー選手権 最終日(19日)◇ティブロンGC ゴールドコース(フロリダ州)◇6556yd(パー72)

1年を締めくくる最終18番のバーディパットは、この日何度目かも思い出せないスライスライン。下りも入る5mをきれいに流し込み、西村優菜はこぶしを握った。苦手とする右に曲がるラインは、重点的に強化しているポイントでもあった。「入っているのも、きょうはほとんどスライス。ちょっと頑張って練習したかいがあったのかな」と笑う。

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アゲンストの風が吹く序盤のパー4はセカンドで3Wや5Wを持たされるタフなコース。「メチャクチャ長かった」と言いながら、「67」で通算14アンダー13位と順位を上げてルーキーシーズンを締めくくった。

目標だったシードを確保し、上位60人に限られる最終戦のエリートフィールドに進出。充実感をにじませて1年を振り返れるのも、つらい時期を乗り越えたからこそだ。今季最後のメジャーだった8月「AIG女子オープン」を終えた翌週の北アイルランドからカナダ、米国と3試合連続で予選落ち。欧州の強風でプレーするうちにスイングを崩し、コースを離れても食事面で苦労した。

生命線のショットが乱れ、心身の疲弊も重なった。「そのあたりが一番きつかったですね。正直、自分は下手になったんじゃないかと思ったんです。これは、調子が悪い(だけ)じゃないかもしれないって」。思考も負のスパイラルに入り、米ツアーから撤退して日本に帰ることすら一瞬よぎったほど追い込まれていたという。

そんな後ろ向きなプランを振り払えるのが芯の強さ。「でも、下手になってるんだったら帰っても一緒だしな…とかいろいろ考えました。今年いっぱいは頑張ってみようと進んできて、悪い時期に諦めずに考えられたことが発見にもつながった。きつかったけど(挑戦して)良かった」。3試合目の予選落ちとなったポートランドから2週後、スポット参戦した日本ツアーでショット復調のきっかけをつかんで以降は快進撃だった。

シード選手として戦える2年目の来季は、出場優先順位も低かった今季より確実にスケジュールも立てやすい。多くの試合でコースを知っているのもプラスに働く。

「まだまだトップとの差はすごく大きいと思いますけど、いいオフを過ごして、来年強くなって帰ってきたい。メジャーを獲りたいという最終目標があるので、そこに向けてもうまく自分の体と相談しながらできたら。正直、今は全く何も考えてなかったので、ノープランなんですけど(笑)」。悩んでいた日々がウソのような明るい声で言った。(フロリダ州ネープルズ/亀山泰宏)

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