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2023年 BMW女子選手権
期間:10/19〜10/22 場所:ソウォンヒルズ

「コツコツ」と「攻めたい気持ち」のせめぎ合い シード争い渦中の渋野日向子

◇米国女子◇BMW女子選手権 事前(18日)◇ソウォンヒルズ at ソウォンバレーCC (韓国)◇6647yd(パー72)

「飛ぶ選手とは、全然違うコースを回っている感覚」。ドライビングレンジでウッドを振っては、計測器が示すボールスピードとキャリーを確かめて首をひねった。現在、渋野日向子のドライバーのキャリーは平均210yd前後。今季の平均飛距離は248.49ydと、昨季から10yd弱落ちた。

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今週は総距離6647ydで、打ち上げのパー5などパワーヒッターがアドバンテージを取れるホールも少なくない。「ドライバーのキャリーがかなり落ちちゃっている。ここから飛距離を伸ばせるかと言われると、難しい。無理せずコツコツと」と、左手のケガなどの影響から飛距離ロスと向き合う日々は続く。

「手ごたえがいいとは思わない」と、火曜に18ホールを回った練習ラウンドも、ショットのミスに顔をしかめて打ち直すシーンがいくつかあった。自信を持ちきれないなかでも、年間ポイントレースの現状を考えれば、強気に行きたい気持ちはもちろんある。

来季フルシードが与えられるのはポイントランク80位まで。渋野は前週「ビュイックLPGA上海」を41位で終え、ランキングは79位から80位に後退した。「アジア4週間は予選落ちがないので、なるべく初日から攻めていきたい思いもある」と話した。

オークバレーCCで行われた昨年大会は、最終日に米ツアー初のホールインワンを出して19位に入った。今季ツアーは最終戦「CMEグループ ツアー選手権」を除けば残り4試合、アジアシリーズは今週を含めて残り3試合。「ここで稼いどかないと」と、噛み締めるように言葉を紡いだ。(韓国坡州市/谷口愛純)

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