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2週で最終戦進出圏内に 西村優菜「前半戦の苦しさ生きた」

◇米国女子◇アセンダントLPGA benefiting ボランティア・オブ・アメリカ 最終日(8日)◇オールドアメリカンGC (テキサス州)◇6475yd(パー71)

来季シード権の獲得が危うい立場が、2週間で様変わりした。2バーディ、ボギーなし、今大会で3回目の「69」で締めくくった西村優菜は通算3アンダーの13位。3位に入った前週「アーカンソー選手権」から好調を維持し、11月の今季最終戦進出に向けて前進した。

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苦しいルーキーイヤーを象徴するかのような日曜日だった。前半アウトをすべてパーで折り返し、後半入り口の10番でピンチが訪れた。2打目をグリーン左奥に外し、アプローチの後に残したパーパットは3m。これを沈めてうなずくと、13番(パー5)で4mのバーディチャンスを逃さずついにスコアを動かした。

「ずっとガマン。先にボギーが来たらイヤだと思っていた。ずっとパーは続いていたけれど、あまり悪くは思わないように意識していた。『このコースのタフさでパープレーだったらまずまずかな』と思いながら」。懸命さがなかなか好結果につながらない序盤、中盤を辛抱強く過ごし、15番で3mを決めて2つ目のバーディ。「この難しいコースで自分がどれだけできるか不安もあったけれど、しっかり頭を使いながらラウンドできた」と笑みに充実感が浮かんだ。

2週前に81位だった年間ポイントレースのランキングは前週に61位、今週で56位に浮上させた。80位の来季フルシード獲得ラインに続いて、最終戦「CMEグループ ツアー選手権」(フロリダ州ティブロンGC)出場圏内(60位まで)にも進入した。

2週で得たポイントは約226ptで、それ以前に獲得した267.8ptに迫る。「今までの半年でこれだけしか稼いでないの…と、ちょっとショック(笑)。でも、いろんな感情の中でやってきたことが生きているのかなと思います。ここ最近のちょっとした成長にもつながっている。もちろん前半戦はすごく苦しかったんですけど、そういうのってやっぱり生きるんだなっていうのは改めて感じます」

ツアーは次週から全4試合のアジアシリーズ。西村が現段階で出場資格を持つのは、次週の「ビュイックLPGA上海」(中国・上海旗忠GC)と11月2日開幕の「TOTOジャパンクラシック」(茨城・太平洋クラブ 美野里コース)だけ。最終戦出場のためにはTOTO翌週の「アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン」(フロリダ州ペリカンGC)を合わせた3試合で好成績を残したい。

休む間もなく上海へ向かう。「60位(前後)の選手はみんなフルで(アジア4試合に)出られるので、(自分は)やっぱりちょっとビハインドにはなると思う。アジアの2試合もしっかり頑張りたい」と気を緩める様子はなかった。(テキサス州ザ・コロニー/桂川洋一)

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