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失意の予選落ちから 渋野日向子は小さな「パヤパヤ」グリーンと勝負

◇米国女子◇アセンダントLPGA benefiting ボランティア・オブ・アメリカ 事前情報(4日)◇オールドアメリカンGC (テキサス州)◇6475yd(パー71)

あと1打が足りなかった。前週の「アーカンソー選手権」最終日、渋野日向子はカットラインと攻防した上がり3ホールの1バーディ。粘った末のパットを決めきれず予選落ちした。

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決勝ラウンド進出圏から、直前の後半13番のダブルボギーで後退したこともあり、失意のままコースを去った。気持ちが晴れないまま迎えた夕食時。「『やっぱり、悲しくてもカレーはおいしいね』って言いながら、食べました」。宿舎でチームスタッフと食卓を囲み、少しずつ元気を取り戻した。

8月末のカナダでの試合以降、4試合の最高位は「クローガー・クイーンシティ選手権」の36位。メジャーシーズンが過ぎてからも、なかなか上位でプレーできないでいる。年間ポイントレースは76位に下がり、来季のフルシード獲得となる80位の数字が背中に迫った。

限りなく100%に近い自信を持てる技術面の要素は今、「もう、本当に見つからない」とこぼす。復調のきっかけをつかもうと苦しみながら、先週は後がなくなった終盤に気迫あふれるアイアン、ウェッジショットをピンの近くに放ち続けた。

「先週のショットはいろいろあったけれど良かった。チャンスにつく回数も多かった。そこは前向きにはとらえていいのかなと思います」と、静かにうなずく。「あとはパッティング入ってくれたら、という感じだった。もう少し流れを良くできたらいいなと思うし、自分の気持ちもしっかり上向きになってくれたら」。ネガティブでばかりではいられない。

予選落ちした昨年に続いて、ダラス郊外での試合に出場する。ルイスビル湖に隣接するコースを埋め尽くすのは、目の強いバミューダ芝。1ホール平均で510㎡と比較的狭く、ボールの止まり方や転がり方が読みにくいグリーンは「“パヤパヤ”で、結構ドライ。モサモサ?ガサガサっていう言い方も違って、パヤパヤ」という独特な表現で警戒した。

開幕前日、プロアマ戦でアウト9ホールをプレー。早朝スタートにもかかわらず、ピンフラッグは勢いよくはためいた。「グリーン周りのラフもちょっと微妙な感じで難しい。ショットの距離感を合わせるのも大事だけど、まずは(グリーンに)乗せることがかなり重要」。逆風に負けるわけにはいかない。(テキサス州ザ・コロニー/桂川洋一)

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