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2023年 ポートランドクラシック
期間:08/31〜09/03 場所:コロンビア・エッジウォーターCC(オレゴン州)

ムービングデーに「67」 渋野日向子が目指す日本開催の米ツアー

◇米国女子◇ポートランドクラシック 3日目(2日)◇コロンビア・エッジウォーターCC(オレゴン州)◇6478yd(パー72)

スタートホールでドライバーを握った渋野日向子の横で、同組のポリー・マック(ドイツ)が握っていたのは2番アイアンだった。同じような距離に飛んで行くショットに「すごい飛ぶのでびっくり」。昨年にプロ転向したばかりの24歳の勢いに「自分も負けないように。自分らしいプレーを出来るように心がけていました」と渋野は5バーディ、ボギーなしの「67」で回ってスコアメークをした。

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5アンダー44位で迎えたムービングデー。前半はチャンスにつけながら、なかなかパットが決まらないパープレーが続き、7番のパー5でバーディを奪ってスコアを動かした。グリーン左サイドの深めなラフからの3打目は芝を「根こそぎ」持って行くようなアプローチショットを披露し、ピンそば1mにピタリ。その勢いのまま次の8番(パー3)ではピン手前5mを沈めて2連続。「(バーディを)獲るべき7番で獲れたのは大きい」と振り返った。

後半に入ると11番でピン左8mのロングパットをジャストタッチで沈め、12番(パー5)は奥のラフからのチップインバーディ。12番の3打目はフェアウェイから94ydの距離を50度で打って「めちゃくちゃいいショットで飛んじゃった」と計算外なミスショットだったが、「ミスが最低限に済んだかな。ラッキーだった」と振り返った。

この日フェアウェイを外したのは1ホールのみで、パーオン率も14/18(77.7%)。大きなブレを見せることはなかったが、「飛んではいるけど、最終ホールは右にちょっと曲がっていたし、17番(パー3)のアイアンショットもちょっと引っ掛け気味の左で怪しかった。ちょっと気持ち悪い部分はあった」。スコアを5つ伸ばした感覚がないというのが率直な思いという。

ただ、練習の成果を実感するショットはもちろんあり、9番のショートサイドに落としたバンカーショットではカップ右そばを通り過ぎて1m強に寄せてのパー。「大ピンチだったけど、めちゃくちゃナイス。先週、ショートサイドのバンカーがことごとくやばかったので練習をしていて。成果は出た」とうなずいた。

通算10アンダーで23位につける渋野。ポイントレースで上位43人が出られる日本開催の米ツアー「TOTOジャパンクラシック」(11月2日~5日)に出場するためにも、ポイントランク71位の渋野が目指す先はひとつでも上の順位だ。「自国の試合に出られないのはショック。来週までなので。上位で終えられるためには出来るだけ伸ばし続けないといけない。しっかりフェアウェイにつけられた」と最終日でも伸ばし合いが展開されるコースに気を引き締め直した。(オレゴン州ポートランド/石井操)

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