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2023年 AIG女子オープン(全英女子)
期間:08/10〜08/13 場所:ウォルトンヒース オールドコース(イングランド)

瞳うるませ「チャンスつかめず悔しい」 畑岡奈紗の悲願達成は持ち越し

◇海外女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 最終日(13日)◇ウォルトンヒースGC (イングランド)◇6881yd(パー72)

今季メジャー最終戦が幕を閉じた。悲願達成が来年以降に持ち越しとなった畑岡奈紗は、瞳をうるませながら言葉を紡いだ。「初めてこのコースに来た時から、すごく自分向きのコースだなと思っていた。チャンスを作りたかったですけど、それをつかむことができず、やっぱり悔しい」と唇をかみ締めた。

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5打差9位から追い上げるはずの18ホールで1番からボギーが先行し、ティショットを右にミスした4番で4オン2パットのダブルボギーを喫した。10番でガードバンカーからピンに当ててねじ込むチップインバーディを決め、11番(パー5)も長いパーパットを沈めてナイスセーブ。バックナインでようやくスイッチが入りかけた雰囲気は、14番で一変した。

過去2日連続でティショットのミスからボギーをたたいたホールで、2日目にもつかまったフェアウェイ右サイドのバンカーに打ち込んだ。横に出した後の3打目もピンに絡め切れず、2個目のダブルボギー。「練習していたときはそんな(悪い)イメージはなかったけど、試合になって(左からの)風が強くなってきて、ちょっと攻め方も変えないといけなかった。やっぱり、ティショットの打ち方をもうちょっと考えなきゃいけなかった」と悔やむ。

通算2アンダー11位。昨年5度目の出場で初めてトップ10に入った大会で上々の結果でも、求めているのは一番上。笑顔なきフィニッシュの中で少しだけ手応えをにじませるのは、「全米女子オープン」と「アムンディ エビアン選手権」で最終日最終組を回ったように、年間複数回のメジャーで優勝争いに絡んだことだ。

「全米オープンもホントにタフなセッティングで、調子が100%でなくてもいいところまで行けた。あとは今取り組んでいることを、もっと自信を持ってコースでできるようになれれば」。シーズンを通してスイング面にフォーカスする中で、最近はフェード系のイメージが強くなっているという。ドローのイメージが出しづらい分、風向きやピン位置次第で攻めにくいホールもあった。「ショットの部分でも“ここだ”というものがつかめればいいんですけど…」。ショートゲームを含め、ひたすら技術を磨いた先でつかめる自信を欲してやまない。

大目標のメジャー5試合は終わっても、シーズンは続く。「今年、まだ勝てていないので。毎年1回は優勝したいっていうのは、もちろんあります」。1週のオフを挟んで「CP女子オープン」(24日~、カナダ・ショーネシーG&CC)から、次の戦いが始まる。(イングランド・サリー/亀山泰宏)

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