前年の悔しさ跳ね返す 3日目の一時単独首位/渋野日向子の全英女子2021
2023年 AIG女子オープン(全英女子)
期間:08/10〜08/13 場所:ウォルトンヒース オールドコース(イングランド)
連覇への挑戦は2日間で幕/渋野日向子の全英女子2020
◇海外女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 事前◇ウォルトンヒース (イングランド)◇6881yd(パー72)
女子ゴルフの今季海外メジャー最終戦「AIG女子オープン(全英女子)」が10日(木)に開幕する。渋野日向子が4年前に日本勢42年ぶり2人目のメジャー制覇を成し遂げ、キャリア最大ともいえる転換点となった舞台。過去4度出場した大会を、それぞれ振り返る。第2回は連覇に挑んだ2020年。
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同年は新型コロナウイルス感染拡大の影響でスポット参戦する予定だった2月のアジアシリーズが中止となり、そのまま米ツアーも中断。国内ツアー開幕も6月末までずれ込んだ。ロイヤルトゥルーンGC(スコットランド)で初開催だった全英女子が最初のメジャーとなり、イレギュラーなシーズンだった。
初日はポットバンカーにつかまった4番で脱出に2度失敗。6オン2パットのトリプルボギーをたたくなど、5オーバー「76」と出遅れた。2日目も「78」と崩れ、通算12オーバー105位。コロナ禍の国内ツアー中止もあって“人生初”となったディフェンディングチャンピオンとしての挑戦は2日間で幕を閉じた。
優勝した19年大会は全英らしからぬ林間コースだったが、20年のロイヤルトゥルーンGCはサウス湾からの強い風、硬いフェアウェイ、深さが特徴のポットバンカーなどリンクスコースと状況も違った。
渋野にとっては通算4度の全英女子でこれが唯一の予選落ち。ちなみに1976年に始まった大会で連覇に成功した選手はわずか3人しかいない。2001年のメジャー昇格以降に限れば、11年に当時世界ランキング1位のツェン・ヤニ(台湾)がタイトル防衛を果たしたのが最初で最後だ。