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“神がかり”パットの裏で… 畑岡奈紗のキーワード「後加速」とは

◇海外女子メジャー◇全米女子オープン 3日目(8日)◇ペブルビーチGL (カリフォルニア州)◇6509yd(パー72)

3日目、畑岡奈紗のストロークゲインド・パッティング(パットのスコア貢献度)は「+4.01」を記録した。もちろんフィールド1位。驚異のグリーン上が、ここまで3日間を通してベストスコアとなる「66」の完ぺきなプレーを支えた。

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9番で3m近い返しを決めて3パットを回避し、10番は7m、13番は5mを沈めてスコアを伸ばした。「慎重にやっている部分がある」と話すショートパットも、5番と12番のパー3で1.5mを入れて着実に寄せワンを拾ったからこそのボギーなしだ。

実はスタート前、パッティンググリーンでの動きは慌ただしかったという。黒宮幹仁コーチが練習器具を使い、いつも以上に入念なチェックを挟んだ。

「きのう自分でもちょっと感じていたんですけど、黒宮さんがきょうの朝のパッティングの感じを見て、『後加速』が入ってしまっているところが多かった。それを修正した感じです」

「後加速」とは、ダウンスイングから加速し続けてインパクトを迎えることを表す。これによって下りのラインはボールが行き過ぎ、上りのラインでは思ったように飛ばない、といった具合に距離感にも狂いが生じてしまう。

大急ぎで取り組むポイントを整理し、「いまやっていることをしっかりできた上で外れたら、もうしょうがない」と腹をくくってティオフすることができた。実際に「チャンスのところでは、うまく動かせていたのかな」と振り返る。

「(単独首位は)ホントにいい内容でゴルフができた、その結果。切り替えて、もう1日、きょうみたいなゴルフができたら」。裏付けのあるパッティングの好調ぶりが、悲願のメジャー制覇を後押しする。(カリフォルニア州ペブルビーチ/亀山泰宏)

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