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「ダブルパンチ」でバーディなしも…渋野日向子が踏み出した一歩

◇海外女子メジャー◇全米女子オープン 2日目(8日)◇ペブルビーチGL (カリフォルニア州)◇6509yd(パー72)

渋野日向子はバーディなしの4ボギー、1トリプルボギーで連日の「79」とスコアを崩し、通算14オーバーで4度目の「全米女子オープン」を終えた。「スコアの通りでーす」と冗談めかす表情にも、しっかりと悔しさがにじむ。女子メジャー初開催となるペブルビーチのタフなセッティングに加え、自らが取り組むスイングの課題をコース上でクリアしていくことの難しさ。「ダブルパンチで来た感じですね」と言った。

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午前組のプレーとはいえ、海沿いのコースには風が吹いた。「でも、それ以前の問題かな。打った瞬間に『あー、無理だ』『ダメだ』みたいなショットが、ほぼほぼだった」。前半4番で4mのスライスラインが惜しくも右を抜けてチャンスを逃した直後、前日大きく右に出たパー3の5番はこの日約40yd短い設定だった。「狙っていたところよりも右に出ちゃった」というアイアンショットが深いラフに落ち、大幅な巻き返しが求められる中でボギーが先行した。

初日にダブルボギーだった10番でも右へのミスショットが出てトリプルボギー。小さいグリーンが各選手を苦しめているとはいえ、パーオン率は2日続けて33.33%(6/18)にとどまり「まず(グリーンに)乗らないと話にならない。自分でボールを扱うことができていないので、やっぱりゴルフにはならない。しんどいっすね」と自嘲気味に笑った。

コースに打ちのめされながら、少しだけ声のトーンが上がったのは、グリップの握りをインターロッキングに戻した点だ。左手の痛みを考えてテンフィンガーにトライした時期もあっただけに、「グリップを変えないと打てないかもと思っていたくらいだったから。この2日間、『痛っ』ってなる瞬間があんまりなかったので、それはすごいプラス」と前を向ける要素。「やっぱり、痛みを利用してというか、(指に負荷がかからないように)できるだけ体を使って打てるようにしっかり練習していかないと」

スポット参戦した国内ツアーを含めれば4試合連続の予選落ち。スコアは直近の「KPMG全米女子プロ」よりも苦しいラウンドになったが、目指すスイングをイメージできていること、それを練習段階では形にできるシーンも増えてきたことはポジティブに受け止める。

「試合をこなしていかないといけない中で、こういうスコアになると、すごいメンタルに来るんですけど、前を向いて頑張らんと」。久々に連戦を組んだ次週は「Danaオープン」(オハイオ州ハイランドメドウズGC)に出場。欧州でのメジャーが控える夏場を前にきっかけをつかみたい。(カリフォルニア州ペブルビーチ/亀山泰宏)

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