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グリップ回帰でフィーリング復活 渋野日向子「痛みを“利用”してスイング」

◇海外女子メジャー◇全米女子オープン 事前(5日)◇ペブルビーチGL (カリフォルニア州)◇6509yd(パー72)

渋野日向子はクラブの握りについて問われると、「戻しました」と即答した。左手の痛みを抱え、4週前の国内ツアー「宮里藍サントリーレディス」からテンフィンガーグリップに変更。同大会、さらに2週前の「KPMG全米女子プロ」を戦ったが、「これから先を考えたら、これ(テンフィンガー)でずっとやっていくのはかなりきつかった。難しさを感じた」。ペブルビーチに入ってから、再び左右の指を絡めるインターロッキングを復活させた。

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「スイングのイメージが湧かない」と漏らしていた2週前に比べ、「もちろん、これ(インターロッキング)の方がコントロールはしやすい。絶対にそう」とコメントも歯切れが良い。スイングをはじめ、トーナメントを戦いながら自分と闘っていた印象だった全米女子プロから、しっかり目の前の難コースに向き合えている感覚もある。

「治ることが一番ですけど、ちょっと時間はかかるかもしれない」と完全に不安が消えたわけではないことを示唆しつつ、従来の握りでショット練習にも時間を割けていることにうなずく。「試合では逃げられないし、結局やらなきゃいけない。(痛めた箇所は)職業病だし、付き合っていくとして、この痛みを“利用”してスイングできるようになればいいな」とも言った。

痛みの発生は、裏を返せば負荷が集中していたということでもある。「その分、身体(の大きな部位)が使えてなかったと思う。身体を使うということを意識しはじめると、あんまりここ(左手の親指付近)に対して“圧”はかからない。そこに気を付けながらやっている分、ほかのところに(疲労が)来たりはしてますけど、ここ(指)には来ていないので、すごくいい傾向かな」。痛みが再発しないスイングこそ、身体がうまく使えている証明。ドライビングレンジでも帯同トレーナーと意見を交わしながら打ち込む様子が目立つ。

「(メジャーの)今週からかよって感じですけど…」と苦笑しつつ、「これから後半戦に向けてきっかけをつかみたい。(全米女子プロ)前も言いましたけど(自分に)期待せずに。でも、またあのときとは違う意味で期待せずにできたらいいな。後悔のないように」。新たな気持ちで戦いに臨む。(カリフォルニア州ペブルビーチ/亀山泰宏)

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