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大会3勝目へ熱い気持ちで!でも焦らずに…上田桃子がインプットしたもの

◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 3日目(5日)◇瀬田ゴルフコース 北コース(滋賀県)◇6616yd(パー72)

初日からトップに立つ上田桃子は7バーディ、3ボギーの「68」で回り、後続に1打差の通算14アンダー首位で最終日を迎える。この日は5番、17番と1mのパーパットを外してショックを隠せない場面もあったが、「なるべく反省は終わってからしよう、とボギーを打っても(気持ちの)消化を早くするようにしていました」。心掛けたメンタルマネジメントがプラスに作用した。

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3週前、米男子ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」を観戦し、トミー・フリートウッドの練習方法を取り入れるなど刺激を受けた。ただ、直近2試合で予選落ちを喫して「一回(前の)自分に戻った方がいい」と前のめりの気持ちを落ち着かせて今大会を迎えた。

「いろんなものをインスパイアされ過ぎて、『こうしたい』、『ああしたい』と。マスターズを見た週も調子を悪くするんですよね」。気分転換に読んだ1冊の本にあった『とにかくしなやかに』『勝つというより負けない』というフレーズに衝撃を受けた。本を通して「他者を真似るのではなく、自分の個性を磨くことで本当の強さになる」と学んだ。

もちろん、感化されて上向いた効果もある。「ZOZO-」でPGAツアーの選手に影響されて1Wのシャフトを替えた。初めは使用する選手が多かった藤倉コンポジットの「VENTUS RED」にしたが、今大会から同社の「VENTUS TR」を使用。「気持ちよく振れる」ようになったという。

グラファイトデザインのシャフトから他社のシャフトに替えたのはゴルフ人生で初めてのこと。さらにパターもオデッセイの「TRI-HOT 5K DOUBLE WIDE」に替え、大会3日間を通して全体1位の「27パット」をマークしている。

最終日は初めて米ツアー選手を交えたペアリングとなった。米ツアーの雰囲気を楽しみにしつつ「日本の選手の一人としても頑張りたい。欲を出し過ぎて空回りしないように、しっかり地に足を付けてプレーしたい。あまり焦らないように」。追われる立場としての心構えを持って、2007年、11年に続く大会3勝目を目指す。(滋賀県大津市/石井操)

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