笑みがこぼれた初日のプレー

◇海外女子メジャー◇AIG女子オープン（全英女子オープン） 初日（4日）◇ミュアフィールド (スコットランド)◇6649yd（パー71）

8バーディ、2ボギーの「65」、トップにある自分の名前に「珍しい、懐かしいな」と渋野日向子の笑顔が映える。

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新鮮な気持ちでゴルフに向き合わせてくれる「全英女子」でのプレーは、スタートから好調だった。1番で約7mをねじ込みバーディ発進、2番もミドルのバーディパットを沈め、3番は数10センチにつける“ベタピン”バーディ。「あんなにいい当たり、することない」と自分でもびっくりのショットを披露し3連続でスコアを伸ばしたが、順風満帆すぎるスタートに少々不安が募る。

「気持ち悪いな」と思っていたところで、4番で3パットのボギーでブレーキ。2m弱のパーパットは躊躇（ちゅうちょ）して打ちきれずにショートした。「4番の3パットがあって、少し安心感はありました。あ、バーディの後のボギー、自分よくやるよねって」と、反対にこのボギーで気持ちが落ち着いた。

直後は2オンも狙えるパー5でチャンスはある。第2打をグリーンに運んで楽々バーディ、得意のバウンスバックを決めて崩れなかった。

6アンダーとして単独首位で上がって来た歴代チャンピオンに、現地のファンもサイン待ちの列を作った。「イギリスがゴルフを始めてくれたからこそ、私が今ゴルフをできている…って、考えながらやっているわけではないですけど」と冗談めかしたが、2019年に優勝を挙げた英国は、やっぱり相性がいいらしい。（スコットランド・ガレイン／谷口愛純）