元気に最終調整

◇米国女子◇トラストゴルフ スコットランド女子オープン 事前情報（27日）◇ダンドナルドリンクス (スコットランド)◇6584yd（パー72）

「目の前が全英オープンの第1回をやったコースで、自分の部屋から見える。もう、ゴルフざんまい」。ゴルファーなら心が躍る景色に、渋野日向子の顔にも笑みが広がった。

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スコットランドに入ったのは25日の月曜日。もともと泊まる予定だった宿泊先は都合が悪くなり、急きょ変更した先は「全英オープン」発祥の地、プレストウィック・ゴルフクラブの目の前だった。部屋の窓を開ければ、メンバーらがプレーしている様子も見えるほど。仕切り直そうとスコットランドに入った渋野にとって、まるで吉兆のようだった。

前週の海外メジャー「アムンディ エビアン選手権」は通算9オーバーで予選落ち。3試合続けて決勝ラウンドに進めず、「本当に何もできなかったので、すごく悔しい週末を過ごしました」と苦い思いが後を引いた。

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きょうのプロアマもにぎやかでした

スイングにとらわれすぎていた頭を切り替え、前週からは思い切りクラブを振り切ることをテーマに練習。「久しぶりに、きのうは比較的振れていた。今週それを出し切れたらと思います」と気合を入れて当地に入って来た。

火曜、水曜と18ホールずつをラウンド。リンクスコースは強風にアゴの高いバンカー、砲台グリーンと警戒するポイントが山盛りだが、「楽しまないとやっていけない。風が吹いたときこそ、開き直ってできたらと思います」と沈む気持ちを奮い立たせる。

コースは違えど、英国は2019年に「AIG女子オープン」優勝という思い出がある。「イギリスはいい印象があるので、頑張りたい」と再起を図るメジャーチャンピオンに、ゴルフの“聖地”も味方してくれるはずだ。（スコットランド・アーヴィン／谷口愛純）