ショットでは再三チャンスメーク

◇米国女子◇マイヤーLPGAクラシック 3日目（18日）◇ブライズフィールドCC（ミシガン州）◇6556yd（パー72）

全組1番スタートのワンウェイ2サムで行われた3日目、カットライン上で予選を通過した古江彩佳は午前8時20分から早々にティオフした。ひんやりとした朝の空気の中、2番で「あれはベスト」とうなずく一打が出た。

＜＜　下に続く　＞＞

残り145ydから9番アイアンで放ったセカンドはグリーンをキャッチして転がり、ピンそばにピタリ。タップインでバーディを先行させた。

だが、最高のショットを爆発につなげられないのがもどかしい。次のバーディは最終18番（パー5）。「パーセーブはうまくできた方かなと思うんですけど、バーディチャンスでなかなかうまく、自分の思い切ったパターができなかった」とグリーン上でスコアを伸ばせず、パープレー「72」にとどまった。

バーディパットを決めきれない展開

2日目まではパッティングでも神経をとがらせるほどの風が吹く中をプレー。穏やかなコンディションとなったこの日は「風があるより、考えることは少なくなると思うんですけど、逆にそこで集中力が足りていなかったかもしれないです」。わずかに速くなったというグリーンスピードにもアジャストできなかった。

次週にメジャー「KPMG全米女子プロ選手権」（メリーランド州コングレッショナルCC）を控えていても、先を見るのではなく、目の前のプレーに全集中するのが22歳のスタイル。「ちゃんとパターの距離感を合わせて、自分の思った通りに打てれば」と苦しめられたコース攻略に全力を注ぐ。（ミシガン州ベルモント／亀山泰宏）