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木くず、ディボットに目玉…古江彩佳は不運続きで思わずバナナも

◇米国女子◇パロスバーデス選手権 presented by バンク・オブ・アメリカ 3日目(30日)◇パロスバーデスGC (カリフォルニア州)◇6450yd(パー71)

古江彩佳は普段のラウンド中、コースに用意してある栄養補給のためのバナナをほとんど食べないという。「悪くなる傾向があるので」。ただし、この日ばかりはハーフターン後に「悪すぎるから、逆に食べました」。2アンダー18位から出たムービングデーは前半9ホールで「40」をたたいて後退。後半は全てパーで通算2オーバーの56位に順位を下げた。

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18ホールの総距離は5909ydと前日から248yd短くなった。前方のティイングエリアを使用するホールが多く、384ydから266ydに設定された5番もその一つ。しかも打ち下ろしになるパー4で、古江の1Wショットもグリーン右手前のラフまで到達した。バーディチャンスを作ろうと意気込み、地面に目をやると、ボールのすぐ近くに木くずを発見。手で取り除けず、「思うように打てなかった」とピンの左に低く出すしかなかった。

続く6番(パー3)はティショットを入れた先のバンカーの砂が少なく、レーキでの整備も甘かった。ショートサイドからグリーンに乗せるのがやっとで2つ目のボギー。さらに8番の1Wショットは左セミラフの打球跡(ディボット)に転がり、2打目はグリーン手前のバンカーで“目玉”になった。ピンとは違う方向に脱出し、3パットも相まってダブルボギーをたたいた。

「風が読み切れなくて、アンラッキーも結構あってスコアメークできなかった」。風が強くなり、難度の高いバックナインはパーが並んだ。「バーディチャンスも少なかったんですけど、取りたい距離で取れなかった」。12番、下りの5mはカップの左へ。2つのパー5でもスコアを伸ばせなかった。

コース近郊にはロサンゼルスエリアでも多くの日本人が住むトーランスという街があり、背中に多くの声援を受ける。バーディは3mを沈めた出だし1番が最初で最後。「良いプレーを見せられなくて残念。でも、うれしいです」とロープサイドに思いをはせた。

調子は決して悪くなかったという。「もう自分を信じるだけ。きょうのショットとパットは良かった」と思い詰めない。「きょうは忘れて、あしたはあしたで頑張ります」。続いた不運も受け入れて、気持ちを切り替える。(カリフォルニア州パロスバーデス・エステーツ/桂川洋一)

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